( 263019 )  2025/02/10 04:33:02  
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ホンダと日産は経営統合に向けた基本合意書を締結したが、日産が撤回すると発表。

モデルの共有や復活の可能性もあったが、経営統合は破談。

それでもファンは期待した。

プラットフォーム共用化などで共同開発を活用すれば、過去の名車を復活させる可能性もある。

例えば、シルビアとS2000、インテグラとプリメーラ、アコードツアラーとステージアなどが挙げられる。

(要約)

( 263021 )  2025/02/10 04:33:02  
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 ホンダと日産は、2024年12月23日に経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結したと発表しましたが、報道によると2025年2月6日、日産はこの基本合意書を撤回するという方針をホンダ側に伝えたとのこと。 

 

 これにより「世紀の経営統合」は破談になる見通しとなりましたが、ホンダと日産が経営統合されたら「もしかしたら復活するかも!?」と両ブランドのファンが期待したモデルも多くあります。今回はそうした「過去に名車と呼ばれたモデル」を6車種紹介します。 

 

 日産もホンダも、過去には数々の名車を世に送り出しました。 

 

 国産車が大いに盛り上がっていた1990年代頃に比べると、2020年代はモデルが整理されムダのないラインアップとなっています。 

 

かつて販売されていた日産のLクラスステーションワゴン「ステージア」。いまでも日産通には人気の1台だ 

 

 ホンダと日産が経営統合すれば、たとえば「フィット」と「ノート」のようなライバル同士は“プラットフォーム共用化”といった措置が取られる可能性があります。 

 

 逆にプラットフォーム共用化を利用すれば、かつての名車を開発費を抑えつつ復活できる可能性があります。 

 

 それを上手に利用した例がトヨタ「GR86」およびスバル「BRZ」です。 

 

 両車はシャシ・ボディ・エンジンは共用していますが、最後の味付けの部分でメーカーの違いを出しキャラクターを分けることに成功しています。 

 

 さてホンダと日産がプラットフォーム共用化で復活できる可能性のあるモデルを考えてみましょう。 

 

 まずは「シルビア」と「S2000」です。 

 

 両車はFRという共通の駆動方式を持つスポーツモデルです。しかもエンジンは2000cc級のものを使用しています。 

 

 ただ、シルビアは4人乗りのクーペでS2000は2人乗りのオープンカーという違いがあります。 

 

 しかし、シルビアにはかつて「コンバーチブル」「ヴァリエッタ」というオープンモデルが存在し、親和性がないわけではありません。 

 

 シルビアは、復活の噂が立っては消えています。やはり予算が相当にかかるのでしょう。 

 

 その上スポーツモデルというニッチな市場に投入するモデルです。賭けを張るのは難しいのでしょう。それはホンダ側も同様です。 

 

 しかし共同開発・プラットフォーム共用化を活用すれば、復活・市販化に繋げることができます。 

 

 昨今はマツダ「ロードスター」がヒットするなどFRスポーツカーへの注目が高まっています。 

 

 いまだに知名度のあるシルビアとS2000もきっとニーズがあるでしょう。 

 

 

 ホンダにも日産にも歴史に残るFF車があります。 

 

 それが「インテグラ」と「プリメーラ」です。 

 

1995年に登場したホンダ初代「インテグラ・タイプR」 

 

 インテグラ、とくに1995年に初めて設定された「タイプR」は、ファンなら誰もが知っている存在です。 

 

 レーシングカーばりの高回転型自然吸気VTECエンジンを搭載し、車体もスポーツ用に専用セッティングしたことで、FFスポーツカーの常識を覆した1台です。 

 

 すでに米国では2024年6月にアキュラブランドでインテグラが復活、日本での展開も期待されるところです。 

 

 一方「プリメーラ」も歴史に名を残した名車です。1990年に登場した「P10型」はとくに、欧州車に匹敵するボディデザインや走行性能を備えており、高い評価を受けました。 

 

 両車は高性能プレミアムな前輪駆動車という点で共通しています。 

 

 プリメーラは4ドアでインテグラは3ドアという違いがありますが、現在のシビックタイプRが4ドアとなったように、4ドアのインテグラタイプRが登場しても違和感はないでしょう。 

 

 ファミリーカーとして活用できるようパッケージングすれば、ニーズはあるのではないでしょうか。 

 

 最後に復活してほしいモデルは「アコードツアラー(アコードワゴン)」と「ステージア」です。 

 

 両車ともに現在の日本国内では珍しい大型のステーションワゴンとなります。 

 

 単独で復活させるとなるとコスト的にも難しいでしょうが、共同開発・プラットフォーム共同化で復活の糸口が見えてきます。 

 

 ただ、大きな問題があります。アコードツアラーはFF、ステージアはFRと駆動方式が違います。 

 

 この課題をクリアするには、電動化してはいかがでしょうか。 

 

 EVは、駆動ユニット「E-Axle」の小型・軽量化が進みスペースを取らないことから、前輪駆動にするのも後輪駆動にするのも容易に行えます。 

 

 プラットフォームをそのどちらにも対応できるよう開発すれば、前輪駆動にするのも後輪駆動にするのも容易に行えます。 

 

 さらに次世代パワートレインを採用車という意味でも登場させる価値はあるのではないでしょうか。 

 

※ ※ ※ 

 

 トヨタはGR86以外にも、BMWと共同開発することで「スープラ」を復活させました。 

 

 そして、欧州の巨大グループであるステランティスもブランドを超えてプラットフォーム共用化を進めています。 

 

 ホンダと日産が経営統合したら、検討されたであろう開発方式ですが、それも“夢”に消えそうです。 

 

Peacock Blue K.K. 

 

 

 
 

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