( 263876 ) 2025/02/11 19:06:52 0 00 2024年版の「フジテレビアナウンサーカレンダー」をPRする(上段左から)竹俣紅アナ、宮司愛海アナ、(下段左から)松崎涼佳アナ、海老原優香アナ、堤礼実アナ ※画像は「フジテレビアナウンサー」の公式インスタグラムより
元SMAPリーダーで国民的タレントだった中居正広(52)が起こした女性トラブルとフジテレビの問題を発端に、“局アナ”や“女子アナ”の存在を問題視する声が高まりつつある。
被害女性が“意に沿わない性的行為を受けた”とされ、中居が巨額解決金を払って示談したと2024年末より報じられている一連のトラブル。トラブルを認めた中居は1月23日、芸能界からの引退を発表。フジテレビは否定しているものの編成幹部だった社員A氏も関与しているとも報じられ、被害女性を守れなかったことなどを含め、1月27日には局上層部が記者会見を開くに至った。
「1月25日配信の『週刊文春 電子版』及び1月30日売りの『週刊文春』(文藝春秋)には、中居さんの女性トラブルが起きる数日前の23年5月、中居さん宅で行なわれたバーベキューパーティーには笑福亭鶴瓶さん(73)、ヒロミさん(59)のほか、フジテレビの若い女性アナウンサーと男性スタッフ数人が参加していたとも報じられています。
また、1月16日発売の同誌の取材にもフジテレビの女性アナウンサーが応じていて、自身もA氏がセッティングした中居さんや有名男性タレントが同席する会食に参加させられたことがあると告白。
さらにフジテレビ上層部が有力芸能プロダクション幹部の接待のため、会食に複数の女性アナウンサーを同席させていたとも報じられています。フジ上層部は宴席の“接待要員”として女子アナを駆り出していたのではないか——とも見られていて、あらためて局アナや女子アナという職業に注目が集まることになりました」(ワイドショー関係者)
1月23日配信の『smartFLASH』の取材を受けた元TBSアナウンサーでエッセイストの小島慶子氏(52)は、10年以上前から“女子アナ”という役割は絶滅したほうがいいと主張しており、そもそも「女子アナ」という呼称に女性蔑視的な視点も含まれていると指摘している。
2月3日放送の『ABEMAヒルズ』(ABEMA)に出演した『The HEADLINE』の石田健編集長も、アナウンサーという仕事の特殊性自体がいま強く議論されているとし、フジテレビのみならず社会全体がつくり上げた“女子アナ”という存在の問題点が露呈したと指摘。また、女子アナがアイドルのような扱い方で消費されてきたともコメントしていた。
「被害女性のX子さんはA氏から“今後の仕事につながる”と言われ、中居さんのバーベキューパーティーに参加。その数日後にトラブルへと発展し、X子さんは仕事で関係のあったアナウンス室部長(当時)・佐々木恭子アナウンサー(52)に相談することになったとされますが、女子アナや女性社員を接待要員にするような会食が常態的に行なわれてきたのではないかということが現在、フジテレビ内で問題視されているわけです。
フジテレビの問題を受け、他局でもそういった会食や接待があったかどうかの調査が行なわれるまでに至りましたが、美しい女性という“価値”を利用し、彼女たちの仕事とは直接関係のないところの飲み会に呼んで接待要員にしていたのか——そのあたりの実態もフジテレビ内で行なわれている第三者委員会の調査でつまびらかになるのではないでしょうか。
そもそもフジテレビが、80年代から90年代にかけ、“女子アナブーム”をけん引し、女子アナをアイドルやタレントのように扱ってきましたからね。女子アナの名前に『パン』をつけた『パンシリーズ』もそうですし、他局が徐々に撤退するなか、フジテレビはいまだに“女子アナカレンダー”を出していますよね」(前出の制作会社関係者)
フジテレビはこれまで、女性アナウンサーのカレンダーを制作してきており、25年版の「フジテレビ女子アナカレンダー」は“笑顔の素”をテーマに総勢12人の女性アナウンサーが登場。ファッション誌ともコラボし、表紙をどのパターンにするか“投票”で行なうなど話題性も作ってきました。
25年のカレンダーは有名ファッション誌『JJ』(光文社)によるプロデュースで制作されているというが、そんな「フジテレビ女子アナカレンダー」に対し、
《普通の企業なら女子社員をカレンダーにしない!!》 《女子アナは基本的にテレビ局の社員だからタレントみたいなことをさせるのは間違い》
といった厳しい声もXには寄せられている。
前述の小島氏は80年代から現代までつながる“女子アナブーム”の影響は深刻だとも指摘しているほか、局アナは不思議な職業であり、海外の人に日本のアナウンサーという仕事を説明することは難しいともコメントしている。
「多くの国、特に欧米ではニュース番組のキャスターを務めるのは経験を積んだ記者やフリーのキャスターですし、男女は関係ありません。また、バラエティ番組のMCはタレントが担っています。局アナや女子アナという文化は日本を中心に中国や韓国など、東アジア独自のものだとも言われています。だからこそ、小島さんは海外の人に局アナという仕事を説明するのが難しいと語ったんでしょう。
現在は、日本のバラエティ番組でもMCはタレントが務めていますし、ニュース番組でも有働由美子さん(55)、小川彩佳さん(39)、ホラン千秋さん(36)など、フリーのアナウンサーやタレントがニュース原稿を読み、なんの問題なく進められています。むしろ、彼女たちの評価は高く、キャスターとしてのレベルの高さや、専門性が評価されていると言えるでしょう。
もちろん、アナウンサーとして高い評価を得ている局アナも多くいます。その方たちも、アナウンサーとしてのプロフェッショナルな技術と、担当分野に精通したスペシャル感が評価されていますよね。
一方で、中居さんとフジテレビの問題は、局アナや女子アナという職業があるがゆえに起こってしまった側面もゼロとは言えなさそうです。もちろん女子アナたちが悪いわけではなく、一部の権力者や上層部が彼女たちを利用していた、という疑惑なわけですが……。
今回の騒動をきっかけに、今後はテレビ局の採用のやり方も変わっていき、遠くない将来、日本からも局アナや女子アナといった職業がなくなっていくことになるのかもしれませんね……」(前出の制作会社関係者)
中居とフジテレビの問題は、日本のテレビ業界を一変させるきっかけになるのかもしれない。
ピンズバNEWS編集部
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