( 264406 ) 2025/02/12 19:27:43 0 00 中国放送
去年の衆議院選挙で、いわゆる「1票の格差」が是正されていないことは憲法違反だとして弁護士グループが選挙無効を求めた裁判で、広島高裁は12日、「憲法には違反しない」とし、原告の訴えを棄却しました。
この裁判は、広島弁護士会所属の弁護士3人が、一票の格差が最大2.06倍あった昨年の衆院選は、投票価値の平等を定めた憲法に違反するとして、広島1区と2区の選挙無効を求めていたものです。
昨年の衆院選は、格差是正のため定数を「10増10減」した新しい区割りで実施。格差は縮小したものの、2倍をわずかに超えていました。
広島高裁の倉地真寿美裁判長は、12日の判決で新しい区割りについて、「憲法の求める投票価値の平等に反する状態にあったとはいえない」などと判断しました。
一票の格差を巡っては、別の弁護士グループも、全国すべての小選挙区で選挙の無効を求めて一斉に提訴しています。
一連の裁判では、6日に広島高等裁判所岡山支部でも「合憲」とする判決が言い渡されています。
ほかの高裁でも今月から来月にかけて判決が予定されています。全ての高裁判決を受けて、最高裁が統一判断を示す見通しです。
中国放送
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