( 265194 )  2025/02/14 15:42:56  
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2023年3月、八戸市の「みちのく記念病院」で入院中の男性患者が同室の男に殺害された事件で、病院側が隠蔽していたことが明らかになり、元院長と主治医が逮捕された。

男性は歯ブラシで殺害され、遺族には死亡原因を偽った死亡診断書が渡されていた。

元院長は医療法人を運営する立場にあり、事件が起きた際に警察に通報せずに事実を隠蔽した疑いがかけられている。

(要約)

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青森県警本部=2014年10月、青森市 

 

 青森県八戸市の「みちのく記念病院」で2023年3月、入院中だった男性患者=当時(73)=が同室の男(59)に殺害された事件を巡り、病院側が病死とした死亡診断書を遺族に渡して事件を隠蔽(いんぺい)したとして、県警は14日、犯人隠避容疑で、元院長石山隆容疑者(61)と、弟で主治医だった哲容疑者(60)を逮捕した。 

 

 同日、病院など関係先を家宅捜索した。 

 

 隆容疑者は病院を運営する医療法人「杏林会」(本部東京)で理事長を務めている。 

 

 青森地裁判決によると、男はアルコール依存症などの治療で入院中の23年3月12日深夜、同室のベッドで寝ていた高橋生悦さんの左まぶた付近に歯ブラシの柄を突き刺し、頭蓋内損傷などにより殺害。検察、被告側ともに控訴せず、懲役17年が確定した。 

 

 両容疑者は、事件の経緯を知りながら警察に通報せず、死因を「肺炎」とした死亡診断書を遺族に渡すなどして、男を隠避した疑いが持たれている。 

 

 判決などによると、看護師が12日午後11時45分ごろに高橋さんを発見。高橋さんは13日午前10時すぎに死亡したが、病院関係者が県警に通報したのは約8時間後だった。 

 

 県警は23年4月、医師法違反などの容疑で病院を家宅捜索していた。  

 

 

 
 

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