( 265779 )  2025/02/15 17:35:40  
00

政府が備蓄米21万トンの放出を決定。

初めての試みで、コメの価格がどう下がるか注目されている。

一部は古米も含まれるが、農水大臣は古米も味に違いはないと述べた。

しかし、一部の人は古米には硬さや普通のお米よりまずいと感じる。

古米をおいしく食べるコツとして、再精米が紹介された。

この方法は、簡単な精米を行うことで古いコメのニオイやパサつきを取り除くことができる。

また、政府の備蓄米はきちんと管理されており、冷蔵庫で保管することで長持ちする。

専門家は、備蓄米の放出がコメの価格に直接影響を与えるわけではないと述べている。

(要約)

( 265781 )  2025/02/15 17:35:40  
00

備蓄米21万トン放出、コメ価格はどうなる 古米をおいしく食べるコツ「再精米」とは? 

 

 政府は保有する備蓄米21万トンの放出を決めました。流通の円滑化を目的に備蓄米が放出されるのは初めてのことです。コメの価格はどのくらい下がるのでしょうか? 

 

70代   

「新米が出たら安くなるかもと言われていましたけど、そうじゃなかったんですよね」   

30代   

「やっぱり高く感じますよね。高いのがいつまで続くのかなというのが不安。このままの値段だったらどうしようみたいな」   

 

 新米が出回った後も、高止まりが続いているコメ。こうした状況を受け、政府は14日に備蓄米21万トンを放出すると発表しました。   

 

江藤拓農水大臣   

「販売数量は21万トンとします。必要であれば、さらにこの数量を拡大することを考えます」   

 

 政府の備蓄米が流通の円滑化を目的に放出されるのは史上初めてとなります。21万トンのうち、初回に放出されるのは15万トン。そのうち5万トンは2年前のコメ。つまり「古米」です。   

 

江藤拓農水大臣   

「食べてみたけどおいしかったですよ。全然(古米と)分からない。どれが6年なのか5年なのか区別がつきませんでした。食味的にも香り的にも十分な品質を保っているという」   

 

 農水大臣が「味に違いはない」と太鼓判を押した古米。しかし、街の人からは…。   

 

80代   

「2年前(のコメ)だと硬くなる。ボソボソ」   

60代 

「匂いが違う、普通のお米よりまずい」 

 

 そこで、古米の扱い方について五つ星お米マイスターの資格を持つ西島豊造さんに聞いてみると。   

 

西島さん   

「時間が経ったりとか保温にしておくと、やはり古米は劣化が早いので、黄ばみが出たりとか臭いが出たりとか食感が悪くなったりすることはある」   

 

 炊いたコメを保温する場合、新米は半日から一日持つのに対し、古くなったコメは数時間で劣化が進むといいます。そんな古米をおいしく食べるための方法がありました。  

 

西島さん 

「“再精米”って言い方になるんですがその方法が一番簡単」   

 

 それが、コメを炊く前に、家にある金網のザルを使って簡易的な精米を行う「再精米」という方法だといいます。   

 

西島さん 

「網にこすりつける感じ、要はお米の表面が酸化してボロボロになっているので、この周りをひと皮むく、網にこすりつける必要性がある。粉っぽくなったりとか割れたお米が出てきたりします」   

「(Q.落ちているものが米の周りについているもの?)こういう割れたお米とか粉が出ますね。これが黄ばみの元だったり、匂いの元であったり食感の悪いもの」   

 

 コメをザルにこすりつけることで、古いコメについたニオイやパサつきを削り落とすことができるといいます。実際に3カ月前のお米もやってみると…。   

 

西島さん 

「割れているね。こういうもの(割れたお米の破片)が出てくる」 

 

 先週精米をしたコメと比べると明らかにコメの破片が大きく、大量に出ているのが分かります。   

 

西島さん 

「この部分が皆さんとマイナス要素になるものなので、これを剥ぎ取ってもらいたい。この後は普通に研いで炊いてもらえばいい」   

 

 

 さらに、保管方法にもコツがあります。 

 

西島さん 

「家庭で政府米と同じような倉庫環境を持つとしたら冷蔵庫の野菜室しかない。こんな袋に詰め替えて野菜室にしきつめる、上に果物とか野菜を乗っけていけばいい。一月半くらい持ちます」   

 

 コメは常温ではなく冷蔵で保管することで、3倍長持ちするということです。  

 

西島さん 

「でも今回の政府米はきちんと管理されているので、そこまでひどい(コメの)劣化はなっていないと思う。政府の倉庫というのは非常にしっかり管理されているんです、低温で。ですからそれが出てきてすぐに皆さんが食べるとしたら遜色ないと思う」   

 

 早ければ来月下旬にはスーパーなどの店頭に並ぶとみられる政府の備蓄米。高騰が続くコメの値下がりにつながるのでしょうか?専門家はこのように話します。   

 

宇都宮大学 小川真如助教   

「備蓄米制度はあくまで食料安全保障上の制度であってスーパーの品ぞろいをそろえるための制度ではありませんので。スーパーに並ぶというよりも、まずは中食・外食に行くのではと予想している。備蓄米が出たからといってスーパーのお米の価格が、一律で500円とか1000円とか落ちるということはなくて、例えばおかわり無料をやっていたお店、おかわり無料をやめたお店が無料再開しますとか、じわじわお米が足りている感覚を得るという形になるかなと思う」 

 

(「グッド!モーニング」2025年2月15日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

IMAGE