( 266239 )  2025/02/16 17:15:57  
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ホンダの「WR-V」は、コンパクトSUVとして存在感のあるデザインを採用しつつ、低価格を実現したモデルで、ガソリンエンジンのみでFF方式のみの設定です。

2024年以降、販売ランキングで20位前後を維持し、クロスオーバーSUVとして人気を集めています。

現在のハイブリッド主流の中で、このようなシンプルな戦略は好評を受けているようです。

(要約)

( 266241 )  2025/02/16 17:15:57  
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 コンパクトSUV以上の存在感のあるデザインを採用しつつ、ハイブリッド車はなくガソリン車のみで駆動方式はFF(前輪駆動)だけという割り切った仕様とし、低価格を実現したのがホンダ「WR-V」です。 

  

 2024年4月に国内投入されて以降、販売ランキングでは20位前後をキープしており、クロスオーバーSUVとして一定の人気を獲得しています。 

  

 ハイブリッドが主流となっている現在、この割り切った戦略はどう評価されているのでしょうか。 

 

209万円からという低価格を実現したホンダ「WR-V」 

 

 WR-Vは、インドで生産されるコンパクトSUVで、現地では「エレベイト」という車名で販売されています。 

 

 日本のWR-Vは装備が違う3グレードが展開されますが、先進運転支援「Honda SENSING」はいずれも標準搭載。 

 

 パワートレインも最大出力118馬力・最大トルク142Nmを発揮する1.5リッターガソリンエンジン+CVTで、駆動方式はFFという構成も共通です。 

 

 4WDのSUVを選ぶ人が多いなか、FFのみという設定は珍しいといえますが、シンプルな構成はユーザーにもメリットがあり、それが209万8000円からという低価格路線です。 

 

 軽自動車でも200万円を超えるモデルが存在するなか、十分なサイズの新車のSUVが200万円ちょっとで買えるという、強力なアドバンテージを持つことになりました。 

 

 ホンダディーラーのセールス担当に聞いたところ、やはり十分な車格と手頃な価格とあって、若年層だけでなくシニア層からの問い合わせも多いそうです。 

 

 ボディサイズがほぼ同じ「ヴェゼルe:HEV」は、車両価格が310万8000円からとなっており、WR-Vの最上級グレード「Z+」(248万9000円)とは60万円もの価格差。 

 

 5年以上乗ったとしても、維持費やリセールバリューなどで回収できるかは微妙な価格差となっており、セールス担当も「長期的に見てもWR-Vはトータルでの経済性は高い」をセールストークにしているのだとか。 

 

 全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mmのボディは迫力があり、ちょっと厳ついフロントフェイスと相まって力強さを感じさせます。 

 

 一方でインテリアはかなり質実剛健なものとなっており、逆にこのシンプルさがウケていて、好きなようにアレンジできる自由度があると好意的に受け止めるユーザーも多いようです。 

 

 ただし、アダプティブクルーズコントロールは全車速対応ではないですし、シートヒーターや電動パーキングブレーキなどの豪華装備はないものの、それでいて衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制、車線維持支援などは標準となっていて安全性は十分確保。 

 

「気を遣わずにガンガン荷物と人を積んで使い倒したい」という人には、WR-Vは最適なモデルといえそうです。 

 

※ ※ ※ 

 

 最近の新型車はさまざまな装備が盛りだくさんすぎて、使いこなせないと感じる人も多いようです。 

 

 その点、シンプルな構成のWR-Vは分かりやすいですし、車両価格が安いので、ハイブリッドでなくても十分に経済的であると捉えられているようです。 

 

くるまのニュースライター 金田ケイスケ 

 

 

 
 

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