( 266446 ) 2025/02/17 04:31:06 0 00 松屋のモーニングメニューの焼きのりの枚数に変化が…(写真は“炙り”焼鮭朝定食)
さまざまなものが値上げされるなか、低価格を売りにする牛丼チェーンの値上げにはシビアな目も注がれがち。そうしたなか、最近SNSで報告が続出しているのは、松屋でモーニングを注文するとついてくる「焼きのり」の枚数が減っているという“疑惑”だ。たしかに、Xには「4枚」から「3枚」に減っているという声が散見される。
〈いつの間にか松屋の焼きのりが4枚から3枚になっていた?これ25%カットじゃん〉 〈焼きのりが4枚から3枚に減っててだいぶ悲しかったです〉 〈海苔が4枚から3枚に減ってる!ステルス値上げかな〉
ただし松屋のホームページなどを見てみても、これまで公式発表として「焼きのりの枚数を減らした」ことへの言及はない。そこで焼きのり減少の真相を確かめるべく、松屋に直接聞いてみた。
焼きのりの枚数が減少したことに気がついていた会社員Aさん(50代男性/東京都)は「仕方ない」と言いつつも、寂しさを募らせる。
「出社前に松屋で朝ごはんを食べるのが日課です。焼き鮭や目玉焼きといった朝ごはんらしいメニューがありつつ、期間限定メニューも豊富で飽きません。最初にのりが減っているなと思ったのは、昨年の11月頭くらいでしょうか。私はご飯をのりで巻いて食べるのが好きなのですが、4枚だったものが3枚になっていて、“あれ?”と。自分のものだけが工場出荷の時の間違いか何かと思って、店員さんに聞いてみたら、やはりのりの枚数が減ったとのこと。普段通っている身近な店なだけに悲しいですが、これも価格を維持するための企業努力なのでしょう」(Aさん)
松屋を運営する株式会社松屋フーズに真相を確かめると、広報担当者は、4枚から3枚への減少を「事実です」と回答。SNSでの反応については「我々も認知し把握しています」と、消費者の声は確認しているようだ。
「焼きのりの枚数を4枚から3枚へ変更したことは事実です。昨年の10月27日前後から順次切り替えました。松屋フーズでは発表する情報が多く、今回公式ホームページなどでのリリースはできませんでしたが、店舗券売機への貼り紙をして告知は行っていました」(広報担当、以下「」内同)
のりの枚数変更理由を尋ねると、「原価高騰」とのこと。担当者は「今までのメニューのままだと採算が取れないという判断による」と説明するが、なぜ値上げではなく、枚数を減少させる方向だったのか。
「金額を変更せず美味しいメニューを提供したかったので、のりの枚数を減らすことで対応させていただきました。朝の定食をご利用されるお客様は多いのですが、牛肉や米も高騰し、価格の維持は大変難しいものとなっています。今後もできるだけ現状の価格を維持しつつ、低価格で定食メニューを提供したいと考えています」
身近なところで、次々に行なわれる値上げや内容量減少。企業側も苦渋の決断ということだろう。
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