( 266474 )  2025/02/17 05:00:57  
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2024年、国内メーカーの携帯電話出荷台数が大幅に減少し、スマートフォンも低い水準であった。

原材料や部品価格の高騰により端末価格が上昇し、買い控えが起こっている。

国内メーカーの出荷台数は8割弱を占めるスマートフォンが特に減少した。

これは2010年頃から海外メーカーがシェアを奪い始めた影響もある。

海外メーカーは新型スマホに人工知能(AI)を活用した投入を強化しており、端末価格の上昇とユーザーの買い替えサイクルの長期化が課題となっている。

JEITAは25年も日本メーカーにとって厳しい状況が続く可能性があると指摘している。

(要約)

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【グラフ】国内における携帯電話出荷台数の推移 

 

 電子情報技術産業協会(JEITA)によると、国内メーカーの2024年の携帯電話の国内出荷台数は前年比26・0%減の569万5000台で、1994年以来の低水準となった。全体の8割弱を占めるスマートフォンは19・2%減の455万台だった。原材料や部品価格の高騰で端末価格が上昇し、買い控えが起きたことが響いた。 

 

 出荷台数はソニーグループやシャープ、京セラなど主要6社分の合計で、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」や韓国サムスン電子の「ギャラクシー」などは含まれていない。スマホが普及し始めた2010年頃から海外メーカーが攻勢を強め、シェア(占有率)を奪っていることも出荷減少の背景にある。 

 

 24年は海外メーカーを中心にAI(人工知能)を活用した新型スマホの投入が相次いだ。一方で端末価格の上昇が負担となり、ユーザーの買い替えサイクルは長期化している。JEITAの担当者は「海外企業の台頭が続き、25年も日本メーカーの出荷台数は厳しい状況が続く可能性がある」と指摘している。 

 

 

 
 

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