( 266666 ) 2025/02/17 16:28:17 0 00 立憲民主党・野田佳彦代表(2024年10月撮影)
立憲民主党の野田佳彦元首相は17日の衆院予算委員会で、2025年度予算案の審議への協力姿勢を示した上で、自身の政権での予算案審議をめぐる「トラウマ」を口にした。
石破茂首相との「現旧首相対決」となった野田氏は、予算案審議について「我々はいたずらに予算を人質にとって衆院の通過を遅らせたり、年度内成立を阻むことはしないというふうに決意をしている」「与野党が知恵を出し合い、国民のためによりよい予算を作っていく姿をみせることが、政治に対する信頼を取り戻す第1歩になるのではないか」と述べた。その理由として「実は本当は、トラウマがありましてね。私の時は、(予算の)年度内成立ができず暫定予算を組んだんです」と、民主党政権で自身が首相を務めていた2012年当時の予算案審議を振り返った。
「これ(暫定予算)はあんまりよくないんですよ。国民生活を考えた時に行政執行が切れ目なく行われること(が必要)。外交でも政権が不安定と思われると足元をみられてしまう。自分にとっては残念だった」とも述べた。
「2012年の3月30日に暫定予算の審議が衆議院に戻ってきた時、厳しく責任を問うてきたのが、(野党)自民党の筆頭理事だった石破茂さん。その時に苦しい答弁をしたのが、私と安住財務大臣でした」と、現在、衆院予算委員長を務める安住淳氏の名前に触れた野田氏は「ここはグッとがまんをして、思うところはありますけど、なるべくお互いにいい予算をつくるために知恵を出したい」と、石破茂首相に呼び掛けた。
その上で、安倍派の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、衆院予算委員会で議決された旧安倍派の会計責任者の参考人招致について「思いをくんでいただき、与党や自民党がしっかり汗をかいていただきたい」と求めた。
石破首相は「12年前、そんなことがありましたですね。私どもも、いろいろ改めねばならないことはたくさんと思っている」と応じた上で、国会招致については「ご本人の意向も確認し、可能な限りの働きかけはしているが、(国会の)議決の重みを受け止めた上で、引き続き必要な努力はしてまいりたい」と述べるにとどめた。
|
![]() |