( 267624 )  2025/02/19 16:49:02  
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日本の住宅市場では、地価や建築費の上昇により、30年前の狭さに逆戻りした小さな住宅が人気を集めています。

例えば、渋谷区の9平米の部屋には、家具や家電が一杯で、3人でいっぱいになるほどの狭さです。

このような極小物件の需要が高まっており、家賃が安いことと便利な立地が人気の理由として挙げられています。

物件の狭さの要因の一つに、ステルス値上げが挙げられ、建物の面積を狭めつつ価格を抑える取り組みが行われています。

(要約)

( 267626 )  2025/02/19 16:49:02  
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日本の家「ウサギ小屋」に逆戻り 極小物件に入居者殺到 不動産高騰でステルス値上げ 

 

 物価高は日本の住宅の広さにも影響を及ぼしています。最新の調査では、一つの住宅あたりの延べ面積が30年前の狭さに逆戻りしたことが分かりました。部屋が狭くても価格を抑えられる賃貸物件が人気を集めています。 

 

20代 

「狭いです。押し入れから荷物があふれてしまう」 

 

30代 

「(5人家族で)50平米台だったかな。狭いなと」 

 

 地価や建築費が上がり続けている今。一つの住宅当たりの延べ面積は、91.66平方メートル(2023年)と、バブル経済のあおりで住宅価格が高騰した90年代初頭とほぼ同じ水準にまで狭くなっています。 

 

 稼働率ほぼ100%という若者に人気の渋谷区の物件を訪ねると…。3カ月前に入居した会社員・山根飛来さん(28)の部屋はなんと9平米です。 

 

 代々木上原駅から徒歩7分、家賃7万円台のワンルームには、家具や家電が所狭しと並びます。寝室ははしごを上ったロフトにあり、部屋は3人でいっぱいになる状況です。 

 

山根さん 

「(Q.友達を呼ぶことは?)いや、ないですね。もう家に帰ったら休むことを優先している」 

 

 3カ月前まで福岡で消防士をしていた山根さん。転職を機に上京しましたが、福岡時代と同じ家賃7万円では、職場周辺(原宿)でなかなか部屋を見つけることができませんでした。 

 

山根さん 

「ランニングコストというか、固定で掛かるところ、あまりかけないというところをスタンスとしてとっていて」 

 

 辿り着いたのが9平米の部屋。今こうした極小物件の需要は高まっているといいます。 

 

株式会社SPILYTUS 広報 

花谷美紀さん 

「人気が高く99.8%の入居率がございます」 

 

 人気の理由は、安さとアクセスの良さ。物件は、恵比寿や新宿といった人気のエリアにありますが、一般的なワンルームのおよそ半分の面積にすることで、エリアの家賃相場より2万円〜3万円ほど抑えられています。 

 

花谷さん 

「生活コストが高騰している状態ですので、こういった建物は非常に必要とされているものだと思います。適切な立地がありましたら、もちろん増やしていきたい」 

 

 住宅が狭くなっている要因の一つに、いわゆるステルス値上げがあるといいます。販売価格を抑えるため、間取りを維持しつつも、部屋の面積を狭くした物件にするというものです。 

 

株式会社さくら事務所 

長嶋修会長 

「資材価格、建築費も随分と上がってしまいました。土地も建物も両方上がるというダブルパンチ。“ステルス値上げ”で (部屋を)小さくしたり、中身のグレードを少し下げる。今は3LDKというと60平方メートル台の前半、ものによっては50平方メートル後半ということになっている」 

 

(「グッド!モーニング」2025年2月19日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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