( 267899 )  2025/02/20 14:58:45  
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年収103万円の壁の引き上げに関する協議が難航しており、国民民主党の榛葉賀津也幹事長は自民党と接近する維新を批判している。

自民党が提案した年収200万円以下には基礎控除を上乗せする案に怒っており、国民民主党は納得していない。

維新との接近により国民民主党の要求がおそらく後回しになる可能性もある。

(要約)

( 267901 )  2025/02/20 14:58:45  
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「邪魔した責任ある」国民民主が自民接近の維新を批判 「年収の壁」難航にいら立ち 

 

 「年収103万円の壁」の引き上げを巡る協議が難航しています。国民民主党の榛葉賀津也幹事長は「邪魔をした責任は維新にある」と自民と接近する維新を批判しています。 

 

国民民主 榛葉幹事長 

「自民党から出てきた案は話にならないね。3党の幹事長合意はそんな軽いもんじゃないですよ。本当に国民生活を見ているのかと。103万円の壁を取り外そうという話をしているのに、新しい壁を作ってどうするんですか」 

 

 国民民主党が怒っているのは、自民党のこの提案です。 

 

自民党 宮沢洋一税調会長 

「いわゆる『103万円の壁』につきましては、給与収入200万円相当以下の人について、37万円の基礎控除の特別枠を新設して上乗せする」 

 

 年収の壁を「最大160万円」に引き上げるといいつつ、「年収200万円以下」と年収で線引きする案。「新たな壁が作られる」と国民民主党は納得いきません。 

 

国民民主 榛葉幹事長 

「最初に出てきた球(提案)があまりにもしょぼいね。国民も相当、失望を通り越して怒りを感じてんじゃないですか」 

 

自民 宮沢税調会長 

「国民民主党さんがおっしゃったことに基づいて、我々は提示したつもりですが、あまり評価はされなかったようです」 

 

 あくまでも178万円への引き上げを求め、19日も3党協議が行われましたが…。 

 

国民民主党 古川元久税調会長 

「宮沢税調会長からは持ち帰って一応検討すると。新しい話はないですね」 

 

 「160万円案」につけた年収制限について宮沢税調会長はこう述べました。 

 

自民 宮沢税調会長 

「もし160万円ということで一律にした場合は、おそらく目算で所得税収の減は3兆円ぐらいじゃないでしょうか。しかも、それを恒久的なものとしてやるという提案だったと思うので、相当な額だというような私自身の印象でした」 

 

  

 

 国民民主党の榛葉幹事長がいら立ちをぶつけたのは、自民党だけではありませんでした。 

 

国民民主 榛葉幹事長 

「年収103万円の壁を178万円に近づけて上げていく。そして、ガソリン減税をする。これを骨抜きにして邪魔をしたのは、維新さんもその責任があることになりますよ」 

 

 2025年度予算案修正のタイムリミットが迫るなか、自民党が急接近しているのが日本維新の会です。 

 

 維新の掲げる「私立を含めた高校授業料の無償化」を巡り、自民党は5000億円を超える予算を提示。社会保険料の引き下げについても協議を進める方針です。 

 

国民民主 榛葉幹事長 

「(維新の)吉村さんも前原さんも103万円の壁は大事だと。これをなくして、予算の賛成や合意なんかあり得るわけがない」 

 

 日本維新の会が修正予算案に賛成すれば、国民民主党の要求は“袖”にされる可能性も出てきます。 

 

政治ジャーナリスト 田崎史郎氏 

「自民党は日本維新の会との(予算)合意に自信を持っていて、今年になってからは維新を先に交渉しましょう、次に国民民主、さらに立憲という。国民民主党に対する協力は得たいという動きは続けると思う。実るかどうか難しいだろうけど(協議を)やってみるということだと思う」 

 

(「グッド!モーニング」2025年2月20日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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