( 268306 ) 2025/02/21 14:41:05 0 00 TBS NEWS DIG Powered by JNN
去年失職した兵庫県の斎藤知事を応援するとして、知事選に立候補したNHK党の立花党首。その立花氏に非公開の音声データや「知事失職の黒幕」などと書かれた文書を渡したとされるのが、2人の維新の県議です。2人は20日、斎藤知事の疑惑を調査する百条委員会の委員を辞職しました。
■“秘密会音声”維新県議から立花孝志氏へ「LINEでデータ送信」
百条委員会 奥谷謙一 委員長 「知事選挙への影響を考慮し、すべての証人尋問を非公開として開催し…」
去年10月25日に非公開の「秘密会」として行われた兵庫県議会の百条委員会。奥谷委員長はこうクギを刺していました。
百条委員会 奥谷謙一 委員長 「議事の内容は一切外部に漏らさないようご留意願います」
しかし…
立花孝志氏のXより(去年10月31日投稿) 「【百条委員会録音】を入手しました!」
NHKから国民を守る党の立花孝志氏が、非公開のはずの秘密会音声を入手し、のちに公開。SNSなどで拡散され問題となっていました。
その立花氏に音声を提供したと、今月19日にYouTubeの番組で告白したのが、日本維新の会の増山誠 兵庫県議です。
増山誠 兵庫県議(19日のYouTube番組で) 「録音して立花氏に渡したのは私です」
増山県議は、斎藤知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会のメンバー。問題の百条委員会が行われたのは10月25日。翌月の兵庫県知事選に影響が出ないよう「秘密会」として行われ、選挙後に動画が公開されました。
YouTubeの番組によると、増山県議は去年10月31日午後5時22分にLINEで音声データを立花氏に送ったといいます。立花氏が「音声を入手した」とXに投稿したのは、およそ1時間後の午後6時すぎでした。
拡散されたのは、知事のパワハラ疑惑などの告発文書を作成し、その後死亡した元県民局長の公用パソコンの中身について、証人の片山元副知事が言及しようとした場面。
(去年10月25日兵庫県議会議員YouTubeより) 片山安孝 元副知事 「倫理上問題のあるファイルがありました。それは当該本人の…過去…にわたります…」
奥谷謙一 委員長 「証言していただかなくて結構です。プライバシー情報」
片山安孝 元副知事 「証言させていただきます」
奥谷謙一 委員長 「証言していただかなくて結構」
のちに公開された公式動画では、告発者のプライバシー情報の部分が無音となっていますが、増山県議が立花氏に提供し公開された音声は加工なしの状態。
さらに奥谷委員長が片山元副知事の証言を遮ったことから「都合の悪い情報を隠そうとしている」といった声がSNSで拡散されました。
奥谷謙一 委員長(去年11月18日) 「片山前副知事は本委員会の調査と関係ないプライバシー情報を話し始めた。私の方で制止をさせていただいただけ」
増山県議は、立花氏に音声を提供した理由について…
増山県議(19日のYouTube番組で) 「県民が事実を知るべきと思った。マスコミに提供しても握りつぶされる」
■立花氏に非公開情報 吉村代表「思いわかるが…」
維新の吉村代表は…
日本維新の会 吉村洋文 代表 「本人たちの思いがあるのはわかるが、これはルール違反ですから。してはならないことだと思います。しかも相手側は他党の党首ですから、思いはわかるけどルール違反です」
ルール違反としつつ「思いはわかる」と繰り返した一方、前原共同代表は…
日本維新の会 前原誠司 共同代表 「事実であれば言語道断。厳しい処分が下されるべき」
立花氏への情報提供をめぐっては、百条委員会副委員長の岸口実県議も文書を提供した疑惑が浮上。文書は作成者不明で、先月に死亡した竹内英明元県議を「知事失職の黒幕」として挙げていました。
百条委員会副委員長 日本維新の会 岸口実 兵庫県議 「今から思うと軽率だった」
20日に百条委員会を辞職した岸口県議と増山県議。今週末にも会見を行うということです。
小川彩佳キャスター: 吉村代表は「思いはわかる」などと語っていましたが、地方自治で百条委員会は「伝家の宝刀」と呼ばれるほど法律で強い権限を与えられています。今回の2人の行為はその信頼そのものを失墜させているわけです。決して「軽率」などという言葉では片付けられるものではない、非常に重い問題だと感じます。
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