( 268719 )  2025/02/22 14:58:10  
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元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏が、ABCテレビの番組に出演し、自民党の高市早苗前経済安全保障担当相が「年収の壁」引き上げ案に苦言を呈したことに言及しました。

高橋氏は、これについてインナーと呼ばれる自民税調メンバーによる決定過程の問題を指摘しました。

自民党の案では所得を200万円未満の人に基礎控除額を引き上げることが盛り込まれていますが、高橋氏は160万円の壁の解説が不十分であり、年収500万円の人が増税になる可能性もあると指摘しました。

(要約)

( 268721 )  2025/02/22 14:58:10  
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高市早苗氏(2024年10月撮影) 

 

 元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏が22日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に出演。「年収の壁」引き上げをめぐる自民、公明、国民民主の3党協議を受け、自民党の高市早苗前経済安全保障担当相が、自身のX(旧ツイッター)で、自民党の提案内容に苦言を呈したことに言及した。 

 

 高市氏は20日夜の投稿で「いわゆる『年収103万円の壁』を巡る自民党・公明党・国民民主党の3党協議に関する報道を見て、私だけではなく他の自民党所属国会議員達も落胆し、怒っています」。率直な意見をつづった上で「私が知る限り3党協議前に平場(自民党所属国会議員が誰でも参加できる会議)は開催されておらず、自民党の提案とされる内容は、税制調査会のインナーと呼ばれる幹部数名で決めたのでしょうか。私も含めて報道で初めて知ったと憤る議員が多数です」と、党所属議員への説明が事前に十分に行われていないと指摘していた。 

 

 高橋氏は、これに触れ「高市さんが、このままでいいの? って、大々的にXに書いてきましたけど、でもね、これ、いくら言っても、インナーっていうのには勝てないです」との見方を示した。 

 

 

 

 自民税調には、通称「インナー」と呼ばれるメンバーがおり、この「インナー」とは、実質的な最高意思決定機関になる。 

 

 高橋氏は、同番組で「ラスボス」と表現した自民党税調会長の宮沢洋一氏の名前もあげ「インナーって7人いて。やってんのは(責任者は)宮沢さんで、その下に私の同期がいる。この人たち、すごい上から目線で、絶対に『こんな難しい話、自民党議員には分からんだろ』って平気で言いそうですから」と説明した。 

 

 番組MCの東野幸治が「財源とかいろいろ計算して、それで、160万の壁を提案した-と?」と、根拠をたてに相手にされないのか? と尋ねると、高橋氏は「そう」と、自身の読みを返した。 

 

 自民党は、3党協議で「自民党案」を提示しており、給与収入が200万円相当以下の人には基礎控除額を37万円を上乗せし、現在審議中の123万円から、恒久的に160万円に引き上げるとしている。 

 

 高橋氏は、この「160万円」についても、疑義。「だいたい、160万円の壁だって、きちんと説明してない。非課税枠って言ったって、非課税枠って基礎控除と給与所得控除と2個に分かれてるんですけど、どっちなのか、分かんなくて。この配分によってはね、年収500万円ぐらいの人が増税になるかもしれないような提案してるんですよ」と指摘していた。 

 

 

 
 

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