( 269086 ) 2025/02/23 15:45:53 0 00 23日に会見予定の岸口実、増山誠、白井孝明の3県議(左から)。岸口、増山の両氏は実際に立花氏に情報を漏らすなどし、白井氏は提供こそ否定したが立花氏に発信してもらいたいとの意図は持っていたと話した
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書に端を発した昨年11月の知事選で、日本維新の会の複数の県議が政治団体「NHKから国民を守る党」党首、立花孝志氏に情報提供したとされる問題で、岸口実、増山誠、白井孝明の3県議が23日午後、神戸市内で会見を開く。一連の問題を受け、岸口、増山の両氏は県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員を20日に辞任、党内からも厳しい声が上がるなか、「時間無制限で説明責任を果たすことが重要」(吉村洋文代表)と求められた2人に加え、「立花氏の情報源となって同氏に発信してもらいたいとの意図は持っていた」と述べた白井氏がどう釈明するのかに注目が集まる。
岸口、増山の両氏は文書、音声データとさまざまな形で立花氏に情報提供。立花氏は斎藤氏を支援するとの立場で知事選に立候補し、もらい受けた情報を基にSNSで発信し、斎藤氏の再選に影響を与えたとされている。
このうち、岸口氏を巡っては、斎藤氏を告発した文書の作成者である元県幹部の男性=当時(60)、昨年7月に死亡=の私的情報を立花氏が発信、立花氏は今月7日の会見で、岸口氏から私的情報を文書で提供されたと主張した。
岸口氏は、立花氏と面談したことは認めたものの、「(文書は)私から提供したものではない」と否定したが、維新の岩谷良平幹事長は19日、「立場上、立花氏との面談に同席したことは軽率だった」と指摘した。
増山氏も同日、出演した動画投稿サイト「ユーチューブ」番組で、昨年11月の知事選前に非公開で実施された百条委の音声データを、立花氏に漏らしたことを認めた。
音声データは、昨年10月25日に斎藤氏の側近だった片山安孝元副知事を証人尋問した際のやりとりが録音されたものだとみられている。知事選に立候補した立花氏は街頭演説などで、音声データの内容を発信。百条委の関係者から提供されたなどと明かしていた。
増山氏はユーチューブ番組で「片山元副知事の発言を録音して立花氏に渡したのは私です。選挙後に公開すると委員会で決定していたのでルール違反。この場を借りて謝罪させていただきたい」と述べ、理由として、「県民が多くの事実を知った上で選挙に臨むことが大事だと思った」と説明した。
白井氏は21日、報道陣の取材に、自ら立花氏の情報源となって同氏に発信してもらいたいとの意図は持っていたとも述べる一方、「情報源になっていない」と立花氏の主張を否定した。白井氏は「軽率だったところはあり、党や議会に迷惑をかけたことは申し訳ない」と陳謝した。
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