( 269714 )  2025/02/25 04:41:16  
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日産の第3四半期決算発表では、2025年に「ローグPHEV」、2026年に「ローグe-POWER」の投入が予告され、兄弟車であるエクストレイルも注目されています。

2025年のPHEVと2026年のe-POWERのローグは別のクルマになる可能性があり、2025年のPHEVは三菱自動車のアウトランダーPHEVの日産OEM版とされています。

2026年のe-POWERを搭載するローグはマイナーチェンジが予想されており、燃費性能や静粛性が向上すると期待されています。

北米市場向けの最新モデルで日産は販売向上を目指し、日本では2026年度の大型ミニバンが最初に第3世代e-POWERを搭載する予定です。

(要約)

( 269716 )  2025/02/25 04:41:16  
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 2月に日本で行われた日産の第3四半期決算発表にて、いくつかの新型車の導入が予告されました。注目したいのは、次世代の「エクストレイル」の国外版…兄弟車である「ローグ」の予告です。 

 

 いったい、どのような内容になるのか。また、兄弟車であるエクストレイルはどうなるのかを考えてみたいと思います。 

 

さらなる精悍顔に進化? 

 

 日産の決算発表の中で、「商品ラインナップの強化」として、日産は2025年度に「ローグPHEV、2026年度にローグe-POWERの投入を予告しました。 

 

 それに加えて、2025年~2026年に新世代の日産ハイブリッドである「第3世代e-POWER」を「キャシュカイ(欧州)」に最初に搭載し、続いてローグ(米国仕様)にも採用すると言います。 

 

 ちなみに、ローグとエクストレイルは兄弟車ですが、アメリカ版のローグは純ガソリンエンジン車のみで、日本版のエクストレイルは第2世代のe-POWERハイブリッドシステムのみという違いがあります。また、欧州のキャシュカイは、ローグ、エクストレイルよりも、ちょっと小さな別のモデルとなっています。 

 

 ここでポイントとなるのが、日産のプレゼンで使われた2025年度のローグPHEVと2026年度のローグe-POWERのシルエットの写真が異なることです。 

 

 ここから考えられるのが、2025年のPHEVと、2026年のe-POWERのローグは別のクルマとなる可能性です。プレゼンの中で、日産の社長・内田氏は「パートナーシップを活用し、競争力の高い商品を投入する」とも説明しています。 

 

 日産のパートナーとなるのが三菱自動車であり、そのブランドで競争力の高い商品といえば「アウトランダーPHEV」が想像できます。 

 

 つまり、2025年のローグPHEVは、三菱自動車のアウトランダーPHEVの日産OEM版になると考えることもできるのです。 

 

 その上で、次世代となる「第3世代e-POWER」を2026年にローグに搭載するのではないでしょうか。 

 

 また、北米で販売される現行ローグは、2020年に導入されています。6年でのフルモデルチェンジは、現在の風潮では、ちょっと短すぎるのではないでしょうか。 

 

 となれば、2026年の「第3世代e-POWER」を搭載する「ローグ」は、マイナーチェンジに該当するはずです。説明に使用されたシルエット写真では、複数の光源を使ったヘッドライトが特徴となります。 

 

 また、次世代となる「第3世代e-POWER」は、e-POWER専用エンジンを使うことで、燃費性能と静粛性が向上し、コストダウンも実現するといいます。 

 

 さらにこれまでe-POWERの弱点であった高速走行時の燃費性能も先代比で15%も向上するとも。高速走行の多い欧州のキャシュカイから採用されるのも、そうした性能向上に自信があるからでしょう。 

 

 こうした北米でのローグのテコ入れによって、日産はアメリカ市場の販売向上を目指すというわけです。 

 

 ただし、日本に対する「第3世代e-POWER」の導入は、2026年度の大型ミニバンからだとか。「第3世代e-POWER」を搭載するエクストレイルの説明がなかったのは残念なところです。 

 

 ちなみに、個人的には、北米で発売されているエンジン車のローグにも注目しています。可変圧縮ターボのVCターボを搭載する純エンジン車のローグの走りは、かなり楽しいらしい。日本にもエンジン仕様のエクストレイルを追加するのは、いかがなものでしょうか。 

 

鈴木ケンイチ 

 

 

 
 

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