( 269834 )  2025/02/25 15:30:33  
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岐阜県で、飼い主がいない外来生物のカメが見つかり、カミツキガメと勘違いされて殺処分された事件が話題となった。

後にリクガメだったことが判明し、24万3000円の損害賠償金が支払われた。

県は誤った処分について説明し、マニュアルの不備を謝罪した。

飼い主と県の間で話し合いの結果、葬儀費用などが支払われることとなった。

(要約)

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リクガメ 

 

 特定外来生物カミツキガメの疑いのあるカメを県の職員が引き取り、その後カミツキガメではないことがわかったが、殺処分していたという報道が話題となった。 

 

 岐阜県美濃市内でカミツキガメと思われたカメが見つかったのは去年10月。県の職員が引き取ったところ、カミツキガメではないことがわかったが殺処分するものだと勘違いし、マニュアルに基づいて冷凍庫に入れて殺処分した。 

 

 しかしその翌日に飼い主からの問い合わせがあり、殺処分されたカメはペットとして飼われていたリクガメだと判明。県は飼い主に謝罪し、カメの葬儀費用を含む24万3000円の損害賠償金を支払った。 

 

 カミツキガメと言えば、噛みつかれたら指まで持っていかれるというほど、攻撃的で強じんな噛む力を持っている、緊急に防除すべき特定外来生物だ。 

 

 環境省によると、駆除の方法は冷凍処理か薬剤処理。作業者の安全性も高いため、県は冷凍庫での殺処分を行ったとみられる。 

 

 誤った殺処分をめぐっては「飼い主がいるかの確認もせず殺処分したのは職務怠慢」「ペットを処分されて24万じゃ足りんだろう」など、県の対応を批判する声で炎上した。 

 

 なぜカミツキガメではないとわかっていたのに、即座に殺処分してしまったのか。真相を探るべくABEMA的ニュースショーは取材を敢行。県の担当者は真摯に応じてくれ、殺処分に至った事情を語ってくれた。 

 

 岐阜県中濃県事務所 環境課担当者によると、去年10月に「カメが外にいる。カミツキガメかも」という通報を受け県の職員が引き取った。カミツキガメの対応マニュアル では「飼養者がいなければ即殺処分」だが、調べてみたところこのカメがカミツキガメではないことが判明。 

 

 しかし元の場所に戻したり、県庁で預かることはできなかったとして、担当者は「カメは捨てられたもの、カミツキガメではないが、同じ外来生物ではある」と判断し、冷凍庫に入れて殺処分したという。「いま振り返ると、この判断が間違っていた」。 

 

 カメは外にいたため「飼い主がいるかも」という考えには至らなかったと振り返る担当者。翌日、飼い主から問い合わせを受け、誤った殺処分であることが判明した。飼い主は当然立腹していて「激しいお叱り」を受けたそう。飼い主には誠心誠意謝罪をし、協議のうえ損害賠償として24万3000円を支払うことにした。内訳は「カメの評価分相当(同じサイズを買った場合)」「慰謝料」「葬儀費用」だという。 

 

 「なぜカミツキガメとは違うと分かっていながらすぐさま殺処分してしまったのか」という問いには、「その他の外来生物の対応マニュアルが存在せず、カミツキガメのマニュアルに従う倣うしかなかった。すべてこちらのミス。申し訳ありません」と謝罪した。 

 

(『ABEMA的ニュースショー』より) 

 

ABEMA TIMES編集部 

 

 

 
 

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