( 269971 ) 2025/02/25 18:07:51 0 00 ロシアのウクライナ侵略1000日目を受けて開かれた安全保障理事会の閣僚級会合(2024年11月、ニューヨークの国連本部で)=金子靖志撮影
【ニューヨーク=金子靖志】国連安全保障理事会(15か国)が24日、ロシアのウクライナ侵略から3年となったことを踏まえて開く会合に合わせ、米国が「紛争終結」を求める決議案を提出したことがわかった。対露批判を避けた内容で、ウクライナ支援を巡り、西側諸国の足並みの乱れが目立ち始めている。
国連外交筋が明らかにした。米国の決議案は簡素な内容で、「紛争の早期終結」や「ウクライナとロシアの永続的な平和」の実現などを求めている。ロシアを非難する文言はなく、「戦争」ではなく「紛争」と表記されている。
米国は、同様の決議案を24日に開かれる国連総会(193か国)にも提出しており、ルビオ米国務長官は21日の声明で「この決議案は、国連の設立目的である国際平和と安全の維持を重視すべきだというトランプ大統領の考えに合致している」とし、賛同を求めた。
国連総会では、ウクライナと欧州諸国が中心となって作成した決議案が、米国案より前に提出されている。露軍に「完全かつ無条件での即時撤退」を求め、「戦争の年内終結」の必要性を訴える内容で、日本など50か国超が共同提案国となっているが、米国は含まれていない。
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