( 270144 )  2025/02/26 14:23:49  
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福岡県みやま市の市立小学校1年の男子児童が給食で提供されたウズラの卵を喉に詰まらせて窒息死した事故から1年が経過し、亡くなった児童の父親が市教育委員会を通じて手記を寄せた。

手記には、息子が亡くなった日や亡くなった後に見た夢、急いで息子の元へ向かい子どもの姿を見たときの様子、そして息子との最後の会話をできなかったことに対する想いがつづられている。

(要約)

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2月26日に提供された給食のメニュー。みそおでんにウズラの卵が使われていた=福岡県みやま市提供 

 

 福岡県みやま市の市立小学校1年の男子児童(当時7歳)が給食で提供されたウズラの卵を喉に詰まらせて窒息死した事故から26日で1年となった。亡くなった児童の父親が市教育委員会を通じて報道機関に手記を寄せ、「もう一度、息子と話をしたかった」などと心境を吐露した。全文は次の通り。【降旗英峰】 

 

 2月26日、息子が亡くなりました。 

 

 少したったくらいから、その後いつからか息子が夢に出てきます。 

 

 息子は、ニコニコして何かを言うわけでもなく、「パパ、パパ」としか言いません。何が言いたいのか話ができません。 

 

 2月26日、学校より「息子が給食時間に何かを詰まらせて息苦しくしています」と連絡があり、急いで学校に向かいました。いつもの息子なら「パパー、パパー」と走ってきてくれたが、教室の横の廊下に息子1人が寝せられた状態でいました。 

 

 鼻からは出血して口のまわりは血だらけで口からは泡をふいていました。 

 

 目は開いたまま。息子とは思えない姿になっていました。 

 

 息子の名前を何回も叫び続けたが全く反応しませんでした。手を見ると、力強くにぎりこぶしをしていました。 

 

 助けて、助けて、生きたい、生きたいと一人で頑張っていたのだと思います。 

 

 私がその場にいたなら力いっぱい背中をたたいて助けてあげたかった。 

 

 そして、もう一度息子と話をしたかった。 

 

 息子と最後の会話ができたなら、何かを話して「そうか、そうだな」「わかった、わかった」「パパがいるから大丈夫だぞ」とたくさん、話をしたかった事が一生忘れられないと思います。 

 

 息子よ、帰ってこい、息子を返してください。 

 

 父より 

 

 

 
 

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