( 270354 )  2025/02/26 18:21:44  
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ウクライナのゼレンスキー大統領が、米国との鉱物資源に関する協定に署名することを希望しており、トランプ大統領もそれを支持している。

協定案には安全保障の保障や武器支援に関する具体的な内容は含まれていないが、ウクライナの資源を活用して収益を得り、米国の財政支援を受ける計画が進められている。

両国の関係筋は引き続き武器支援について協議している。

(要約)

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米国とウクライナは鉱物資源に関する協定について合意した。2024年9月、米ニューヨークのトランプタワーで撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton) 

 

Tom Balmforth Jarrett Renshaw 

 

[ロンドン/ニューヨーク 25日 ロイター] - トランプ米大統領は25日、ウクライナのゼレンスキー大統領が今週後半にワシントンを訪れ、米国との鉱物資源に関する協定に署名することを望んでいると述べた。 

 

複数の関係筋はこれに先立ち、米国とウクライナが鉱物資源に関する協定案について合意したとし、ゼレンスキー氏が28日にワシントンを訪れ、トランプ氏と会談する見通しと明らかにしていた。 

 

トランプ氏がロシア・ウクライナ戦争の早期終結を目指す中、同協定はウクライナが米国の支持を得るための重要な取り組みの一環と見なされている。 

 

トランプ氏は「(ゼレンスキー氏が)28日に来ると聞いている」とし、「私はもちろんそれで構わない。彼は私と一緒に署名することを望んでいる。それが非常に大きなことだと私は理解している」と記者団に述べた。 

 

また、ウクライナの紛争終結を巡る合意が成立すれば、何らかの形でウクライナに平和維持軍を派遣する必要があるという認識を示した。一方、ロシアはウクライナへの北大西洋条約機構(NATO)軍の派兵を受け入れない姿勢を示している。 

 

関係筋によると、協定案には米国による安全保障の保証や武器の継続的な提供について明記されていないが、米国はウクライナが「自由で、主権を持ち、安全」であることを望んでいると記されている。 

 

関係筋の1人によると、今後の武器支援については両国間で協議が続いている。 

 

ゼレンスキー氏は米国が当初提示した協定案への署名を拒否した経緯がある。米国が軍事援助の見返りに5000億ドルの鉱物資源権益を要求したことを巡り、米の支援はその額に遠く及ばず、協定案には具体的な安全保障条項も含まれていないとしていた。 

 

関係筋によると、両国は復興投資基金を設立し、鉱物や炭化水素など採掘可能なウクライナの資源から収益を集めて再投資する。 

 

ウクライナは収益から運営費を差し引いた額の50%を基金に拠出し、拠出額が5000億ドルに達するまで継続する。米国は「安定的で、経済的に繁栄するウクライナ」の発展に長期的な財政支援を行うという。 

 

トランプ氏は先週、ゼレンスキー氏を不人気の「独裁者」などと呼び、ゼレンスキー氏はトランプ氏が「偽情報の世界に生きている」と批判していた。 

 

この日は、鉱物資源協定の見返りにウクライナは何を得るのかとの質問に、米国がすでに提供した資金のほか、「多くの軍事装備や戦闘継続の権利」などを挙げた。 

 

また、米国がいつまで武器提供を続けるかについて「ロシアと合意するまで、しばらく続くかもしれない」とする一方で、戦争はすぐに終わる可能性もあると改めて述べた。ただ、どう終結するかには言及しなかった。 

 

関係者によれば、今回の訪問はホワイトハウスが提案した。双方の当局者が協定案で合意し、署名すべきと助言したという。 

 

別の関係者はゼレンスキー氏が連邦議会議員と会談する可能性もあるが、日程は流動的だと述べた。 

 

 

 
 

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