( 270744 )  2025/02/27 17:50:47  
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テスラの欧州での販売台数が前年同期比45%減の9945台と急減し、2年ぶりの低水準となった。

欧州全体のEV販売は好調で、16065台の売り上げがある。

排ガス規制が強化される中、テスラは他社に後れを取る状況となっている。

イーロン・マスクCEOの政治的な発言が反発を招き、株価は急落した。

テスラの業績は今後も低迷する可能性がある。

(要約)

( 270746 )  2025/02/27 17:50:47  
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テスラの欧州での販売台数の推移 

 

 【ニューヨーク=小林泰裕】米電気自動車(EV)大手テスラの1月の欧州31か国での販売台数は、前年同期比45%減の9945台と急減した。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、欧州の政治家を相次いで批判しており、発言への反発が背景にあるとみられる。 

 

テスラ(ロイター) 

 

 欧州自動車工業会の25日の発表によると、2023年1月(9390台)以来、2年ぶりの低水準となった。欧州全体のEV販売は好調で、37%増の16万6065台だった。欧州では今年から排ガス規制が強化されるため、各社がEV販売に注力しており、テスラは独り負けに近い状況だ。 

 

 マスク氏はX(旧ツイッター)でドイツと英国の現政権を公然と批判し、右派勢力の支持を表明するなど政治的な発言を繰り返している。米ブルームバーグ通信は、米トランプ政権で高官を務めるマスク氏の発言は内政干渉として反感を招いており、「テスラ離れ」の一因になったと指摘した。 

 

 25日のニューヨーク株式市場でテスラ株は8%安と急落した。時価総額は約9740億ドル(約145兆円)となり、1兆ドルを割り込んだ。テスラは米国や中国でも販売が伸び悩んでいる。トランプ米大統領はEV向け支援策を見直す方針で、テスラの業績はさらに低迷する可能性がある。 

 

 

 
 

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