( 270874 )  2025/02/28 04:18:05  
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自民党と公明党は2025年度予算案の修正を検討し、一般会計の歳出総額を政府案より約3400億円減額する方向で調整を始めた。

修正案の歳出総額は115兆2000億円程度となる見通しで、与野党の協議による国会修正が約29年ぶりに行われる。

修正案では高校授業料無償化や高額療養費制度の見直しなどが盛り込まれ、所得税の減収により地方交付税交付金が減少する見込み。

歳入の補填には税収減や予備費削減、緊急整備基金などが活用される予定。

また、政府は能登地域の復旧・復興のための予算を充てることも決定する予定となっている。

(要約)

( 270876 )  2025/02/28 04:18:05  
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連立を組む自民党と公明党 

 

 自民、公明両党は27日、検討中の2025年度予算案の修正案について、一般会計の歳出総額を政府案より3400億円程度減額する方向で調整に入った。自公は詰めの作業をしたうえで、28日にも修正案を開会中の通常国会に提出する。 

 

 修正案の歳出総額は115兆2000億円程度(政府案は115兆5415億円)とする見通し。 

 

 関係者が明らかにした。予算案の修正は、与野党が協議して案を国会に提出する「国会修正」になる。当初予算の国会修正は1996年の橋本龍太郎内閣以来29年ぶり。 

 

 歳出は、日本維新の会が求めた高校授業料無償化の費用として1100億円弱を計上する。高額な医療費負担を一定に抑える「高額療養費制度」の負担上限の見直しについては最終調整中だ。 

 

 所得税のかかり始める「年収103万円の壁」を160万円に引き上げることに伴う所得税の減収により、地方交付税交付金は2100億円弱減るとした。また、政府案で1兆円計上した予備費を2500億円削る。 

 

 歳入は「年収の壁」引き上げに伴う税収減を6200億円強と見込んだ。不足分はワクチン生産体制などの緊急整備基金の見直しによる返納金などで2800億円弱の財源を捻出する。 

 

 これとは別に、政府は能登地域の復旧・復興のため、24年度予算の予備費から1100億円弱を充てることを28日にも閣議決定する見通しだ。【加藤美穂子、神足俊輔】 

 

 

 
 

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