( 271819 )  2025/03/04 04:09:23  
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兵庫県議会の百条委員会が斎藤元彦知事の証人尋問を実施した。

パワハラや贈答品の受領などの疑惑について一定の事実が含まれているとされる一方、選挙の事前活動に関する疑惑については証拠が得られなかった。

最終案をまとめた委員長は意見の相違があったが、合意点を見いだせたと述べた。

(要約)

( 271821 )  2025/03/04 04:09:23  
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兵庫県議会の百条委員会で証人尋問に応じる斎藤元彦知事(2024年12月25日) 

 

 兵庫県議会の百条委員会が3日にまとめた最終案。机をたたきながら怒るなどのパワハラや一部贈答品の受領などの疑惑については、「一定の事実が含まれていた」と総括する一方で、選挙の事前活動に関する疑惑などでは、事実と確認できなかったものもあった。 

 

 百条委の奥谷謙一委員長は、最終案をまとめた3日の協議会終了後、記者団に「意見の隔たりはあったが、協議を重ね、合意点を見いだせた」と述べた。 

 

 最終案では、パワハラ疑惑について、「出張先で、20メートル手前で公用車を降りて歩かされただけで職員をどなり散らす」「机をたたきながら怒る」「幹部にチャットで夜中や休日など時間おかまいなしに指示」などの斎藤氏の行為を、事実と認定した。 

 

 こうした行為は、〈1〉優越的な関係を背景とする〈2〉業務上必要な範囲を超えている〈3〉労働者の就業環境が害される――というパワハラの定義を全て満たしている可能性があり、「パワハラと言っても過言ではない」と結論付けた。 

 

 告発文書で、斎藤氏に贈呈された可能性を指摘されたロードバイクについては、県への無償貸与だったと認定。ゴルフクラブに関しては県として贈呈を受け、知事室に飾られていたとし、斎藤氏個人の受領は「確認できなかった」とした。 

 

 一方で、カニやカキなどの県産品については、斎藤氏が個人で消費したと捉えられても仕方のない行為があったとし、「こうした行為が『おねだり』との臆測を呼んだことは否定できない」とした。 

 

 2021年知事選で県職員が斎藤氏への投票依頼など事前活動を行ったとする疑惑は、「記載内容を裏付ける証言は得られなかった」とした。 

 

 

 
 

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