武田薬品工業は国内の従業員に対して希望退職者を募集し、約680人が退職したと発表した。

退職金を積み増しし、退職後も転職活動支援を行う予定。

募集は昨年12月に行われ、勤続3年以上の従業員を対象とし、上限は設けなかった。

この構造改革の一環で、24年度に希望退職費用を含めて1400億円を計上する予定。

（要約）

武田薬品工業 

　武田薬品工業は３日、国内の従業員を対象に希望退職者の募集を行った結果、２月２８日付で計約６８０人が退職したと発表した。退職金を積み増したほか、希望者には退職後も転職活動支援を行うとしている。 

　希望退職の募集は昨年１２月に行った。国内のがん領域以外の営業部門と研究開発部門の一部で、２０２５年２月末時点で勤続３年以上の従業員が対象。人数に上限は設けなかったが、営業部門で約５７０人、研究開発部門で約１１０人が退職した。 

　同社は昨年５月、グローバルで人員の最適化や調達コストの削減といった構造改革を行うと発表。米国でも人員削減を実施する方針だ。希望退職の費用も含めて、２４年度に１４００億円を計上する。