( 272324 )  2025/03/06 03:58:05  
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2025年3月4日、衆議院を通過した予算案について、維新と自民・公明が合意して高校授業料の無償化を達成したが、国民民主は年収103万円の壁引き上げを実現できず160万円に引き上げられた。

野党が協力すれば各党の公約実現が可能だが、実際には維新と国民民主の連携がうまくいかず、橋下氏は野党間予備選を提案し、国民民主の参加の必要性を指摘した。

橋下氏は、予算案通過の過程でのすれ違いについて分析し、7月の参院選を見据えて野党の協力体制の変化に注目すると述べた。

(要約)

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橋下徹氏「旬感 LIVE とれたてっ!」より 

 

3月4日、2025年度の予算案が衆議院を通過しました。 

 

維新は公約に掲げていた「高校授業料の無償化」で自民・公明と合意し、実現。一方国民民主は公約に掲げる「年収103万円の壁引き上げ」について、「178万円」への引き上げには至らず、与党案の所得制限のある「160万円に引き上げ」となりました。 

 

少数与党に対して野党が結集すればそれぞれの公約実現も可能な状況にありますが、実際には維新と国民民主がぎくしゃくする結果になっています。 

 

これについて、3月5日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏は、「ポイントは維新が提案している『野党間予備選』に国民民主が応じ、実現できるか」だと見解を示しました。 

 

実現したこと・しなかったこと 「旬感 LIVE とれたてっ!」より 

 

橋下氏はまず、石破首相の予算案通過に向けた手腕を高く評価しました。 

 

【橋下徹氏】「まず前提として、今回石破さんは本当にお見事だったと思います。少数与党でよく予算を通した。僕も知事・市長時代、少数与党だったので反対多数の議会と話をしてまとめるのは、本当に大変だったんです」 

 

【橋下徹氏】「石破さんの“にゅるっ”とした感じ。あれが少数与党のリーダーとしてよかった。自分の意思をバーンと明確に、強気にいかない。ある意味“高市早苗さんタイプ”だったらこうはいかない。高市さんファンの人たちは、石破さんを物足りないとか弱腰だと言いますが、石破さんみたいなタイプだから今回少数与党でもまとめられたということで、僕はお見事だったと思います」  

 

野党は大きなチャンスで、国民民主・玉木代表、日本維新の会・吉村代表、立憲民主・野田代表が協力していれば大きな成果を上げられたのではないかと橋下氏は分析します。 

 

【橋下徹氏】「野党は大チャンスだったんです。期待されていたことは全部実現できたんですよ、本当は」 

 

【橋下徹氏】「玉木さん(国民民主)、吉村さん(維新代表)、野田さん(立憲民主代表)、それぞれと直接お話ししたことがあるので、3人の人柄を見ると、波長合いそうな人たちなんです。だから3人集まって、玉木さん『178万円やりたい』、吉村さんは『教育無償化』、野田さん『ガソリン減税』、一緒にやろうと。一緒にやるとなればみんなで予算に賛成するし、どれか一つでも欠けたら予算反対しようとタッグ組めばできた」 

 

 

関西テレビ「旬感 LIVE とれたてっ!」より 

 

橋下氏は、国民民主党の玉木氏が「“3党合意”でイケると思った」ことが現状の原因となっていると指摘しました。 

 

維新・吉村代表も国民民主党と共同で「103万円の壁」について、「178万円までの引き上げ」の実現を目指すことに前向きだったということですが、玉木氏が吉村代表の誘いになかなか応じなかったといいます。 

 

【橋下徹氏】「玉木さんは、年末の3党合意、自民・公明・国民民主で、ほぼほぼ国民民主党の政策の合意ができたんです」 

 

【橋下徹氏】「(玉木さんは)吉村さんの力を借りなくても、年末の3党(自民・公明・国民)合意でいけると思った。あの時、維新は新しい代表が吉村さんに決まるまでごたごたしていて、維新の存在感があまり見えなかった。ワーッと『国民民主党!玉木さん!』となっていたから、自分の力だけでいけると思ったんです。ところがそうはいかないのよ、政治は」 

 

「玉木さんの気持ちも分かる」 

 

玉木代表の立場に立つと、強い支持を受けていた時期で、次の選挙などを見据えたときに、維新との歩み寄りを避けた気持ちも分かると橋下氏は言います。  

 

【橋下徹氏】「玉木さんの気持ちも分かるんです。僕も政党の代表をやっていた。自分の党の勢力を拡大したいと思っちゃうわけ。だから僕もえらそうに言っているけど、代表をやってた時には他の野党とけんかばっかりしていました。僕の反省も含めて、玉木さんに何とか頑張ってほしい」 

 

橋下徹氏「旬感 LIVE とれたてっ!」より 

 

玉木代表は3月4日、代表復帰後初の記者会見で神妙に「維新の力を借りたい」、「機会があれば吉村代表とぜひ真摯に話し合ってみたい」とも発言しています。 

 

今後の展開について橋下氏は、維新が提案する『野党間予備選』(参院選に向けて1人区での候補者を事前に1人に絞り、与党と対峙すること)に、国民民主党が参加すれば、野党の動きが変わる可能性を指摘しています。 

 

【橋下徹氏】「(7月参院選に向けて)キーポイントは、野党間予備選に玉木さんがのるかどうかが最大のポイント。立憲民主党の野田さんは、維新・吉村さんの提案にのるって言い始めている。玉木さんもやるとなって、国民民主・維新・立憲で野党間予備選をやることになれば、僕は大きく変わるんじゃないかなと思います」 

 

今回の国会での予算案通過の過程で、野党、特に維新と国民民主党の間のすれ違いがあり、野党にとっては政策実現の大きな機会を逃した面もあったとみられます。 

 

今後、7月の参議院選挙に向けて、野党の協力体制がどのように変化していくのか、注目が集まります。 

 

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年3月5日放送) 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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