( 272394 )  2025/03/06 05:18:34  
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千葉県知事選には4人の候補が立候補し、選挙活動が激化しています。

一部の候補者が千葉県以外の場所で演説を行うなど前代未聞の事態となっています。

有力候補を取材すると、それぞれの政策や考えを述べています。

立花孝志候補が兵庫県で演説を行っていることについての問題提起もありました。

選挙制度の専門家によると、違法ではないが、選挙運動は基本的に選挙区で行われるべきだとの見解が示されました。

公職選挙法の改正案が可決され、選挙ポスターや選挙活動の適切な使用が訴えられています。

選挙制度に対する改革の必要性が指摘されています。

(要約)

( 272396 )  2025/03/06 05:18:35  
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FNNプライムオンライン 

 

2月27日に告示された千葉県知事選挙。 

17日間にわたる選挙戦に4人の候補者が挑んでいます。 

 

そんな中、一部の候補者が千葉県以外の場所で街頭演説を行うなど、前代未聞の事態になっています。 

 

5日のテーマは「千葉県知事選挙なのに兵庫で選挙活動」ソレってどうなの?です。 

 

3月16日に投開票を迎える千葉県知事選。 

立候補しているのは、無所属・現職の熊谷俊人氏(47)、無所属・新人の小倉正行氏(72)、政治団体Q・新人の黒川敦彦氏(46)、NHKから国民を守る党・新人の立花孝志氏(57)の4人の候補です。 

 

現職・熊谷俊人候補: 

どの場所であったとしても、すぐに行動できるような体制をこれからも構築していくために、被災者支援システムを全県的に構築をしていく。一緒に千葉県を前に進んでいくんだという「チーム千葉」を作っていく。 

 

小倉正行候補: 

私が知事になれば、必ず水道料金の値上げを中止し、水道事業の健全化、長期安定化を図る。このことが、千葉県再生にとっても不可欠だと思っている。 

 

黒川敦彦候補: 

県知事選、落ちてもよほどの事がないかぎり、千葉県に会社を作ろうと思う。投資をしないかぎり経済は回らない、そういう思いで経済と向き合っている。 

 

立花孝志候補: 

選挙に出て訴えたいこと、みんなあるじゃないか。でも、当選を目的としなければならない、なんて付いたら自由な言論ができない。 

 

もちろん千葉県知事を選ぶ選挙ですが、立花候補は遠く離れた兵庫・尼崎市で街頭演説を行っていました。 

 

立花候補に兵庫県で選挙活動をしている理由について聞きました。 

 

立花孝志候補: 

千葉県の選挙は千葉でやらなくてはいけないという法律はないし、そもそも法律には「当選を目的としなきゃいけない」とか「千葉の選挙で出たら千葉で当選を目的とするための運動をしなくてはいけない」と書いてないですよね。 

 

選挙が行われている場所で選挙活動をせず、別の場所で活動するのは問題ないのでしょうか。 

 

選挙制度に詳しい東北大学大学院の河村和徳准教授に聞きました。 

 

東北大学大学院・河村准教授: 

そもそも違反にならない。ただ当然、選挙で当選するのには、もちろん選挙区の中でするだろうという大前提がある。当選を目的としていないところで、選挙運動をわざわざやることの合理性がない。「なぜそういうことをする?」というクエスチョンはつくが、「ダメだというわけではない」という認識が(立花候補には)あると思う。 

 

SPキャスター パトリック・ハーラン氏: 

おっしゃるとおり、違法性はないと思いますよ。ただ、候補の中から次の国民のリーダーや代表を選ぶ、本来の目的とは反することは多分、間違いないかなと思います。でも、規制するべきだとみんなで決めれば、それにつながる改正案につながるからいいかなと思いますね。 

 

そんな中、4日に衆議院で可決された公職選挙法の改正案が注目を集めています。 

 

今回の改正案のきっかけは、2024年の東京都知事選や兵庫県知事選などでの選挙活動を巡る問題でした。 

 

都知事選では、選挙ポスターに動物のイラストが描かれたものや、候補者でない人物が写ったポスターが乱立しました。 

 

利益を得る目的でポスター掲示板が使われたことが問題だと指摘されました。 

 

兵庫県知事選では、自分以外の候補者の当選を呼びかける立候補の問題が指摘されました。 

いわゆる“2馬力選挙”への対応です。 

 

今回の公選法の改正で、選挙ポスターの適切な使用をはじめ、政見放送や選挙公報も品位保持を徹底することなどが定められることになります。 

 

河村准教授は、思い切った公選法の改革が必要だと訴えています。 

 

東北大学大学院・河村准教授: 

公職選挙法を単に部分的に改訂するのではなく、現代に合わせた形に、少し選挙の制度を含めてデザインし直さなければいけない時期に来ているのかなというところがある。 

 

村上総務相は兵庫県での活動について、4日、閣議後会見で「もう選挙が始まっていることもありまして、個別の候補者の選挙運動については、総務省としてはコメントを控えさせていただきたい」と答えました。 

 

千葉県知事選の投開票は、3月16日に行われます。 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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