( 272926 ) 2025/03/08 04:33:01 0 00 FNNプライムオンライン
石破首相は7日夜、官邸で記者団に対し、医療費が高額になった際に患者の負担を抑える高額療養費制度について、8月から行うとしていた負担上限額の引き上げを見送る方針を明らかにした。
政府はこれまで負担上限額の引き上げについて、2026年8月以降については再検討することにしたものの、2025年8月の引き上げは実施する方針を維持していた。
石破首相は、「本年8月予定されている定率改定を含めて、見直し全体についてその実施を見合わせるという決断をした」と表明した。そして、「本年秋までに改めて方針を検討し決定する」と述べた。
政府の引き上げ方針に対し、患者団体などから批判が相次いでおり、石破首相は、7日夜に官邸で患者団体と面会した。
これについて石破首相は、「直接、切実な声を承った。今回の見直しに理解をいただくには至っていない」とした上で、「患者の皆様に不安を与えたまま見直しを実施することは望ましいことではない」と述べた。
さらに石破首相は、「患者団体に理解いただけない理由の一つとして、検討プロセスに丁寧さを欠いたとの指摘をいただいていることを、政府として重く受け止めねばならない」とも述べた。
石破首相は、患者団体と面会後、官邸で加藤財務相と福岡厚労相、自民党の森山幹事長や公明党の西田幹事長らと官邸で協議し、見送り方針を発表した。
石破首相は「関係している皆さんに、これが極めて厳しい決断であることをご理解いただきたいと切に望んでいる」と述べた。
フジテレビ,政治部
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