( 273296 ) 2025/03/09 05:43:51 0 00 自民党の全国幹事長会議で顔に手をあてる石破茂首相(右)と菅義偉副総裁=8日午後、党本部(斉藤佳憲撮影)
自民党は8日、党大会に先立ち、都道府県連の幹部を集めた全国幹事長会議を党本部で開いた。石破茂首相(自民総裁)は6月の東京都議選と夏の参院選に関し「日本国のために、次の時代のために、何としても勝ち抜きたい」と決意を述べた。一方、地方議員からは令和7度予算案の賛成を取り付けるため、高校無償化などで野党に譲歩を繰り返す執行部への不満の声も漏れた。
首相は、会議のあいさつで「国民に最も身近な政党が自民党だと思ってもらえるべく、総力を挙げて選挙に臨む」とも語った。森山裕幹事長も参院選などについて「党の勢力を結集して勝利し、政治の安定を実現して国民を守り抜いていかなければならない」と強調した。
ただ、自民の地方組織の危機感は強い。岩盤保守層の自民離れや「政治とカネ」を巡る問題の影響で、昨年の衆院選で自民は大敗。この日の会議では参院選に向け、出席者から「もっと分かりやすい政策を打ち出した方がいい」との声が出た。
執行部に対する批判はなかったものの、国会運営に対して「野党に押されているところがあるのではないか」と懸念する声も上がった。
党富山県連の宮本光明幹事長は記者団に対し、参院選について「厳しい環境だという思いは、執行部もわれわれも持っている」と説明した。
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