８日、中国がカナダ産の農産物や食品に関税をかけることを発表した。

これは、カナダが中国産の電気自動車や鉄鋼・アルミニウム製品に関税を課したことに対する報復と考えられている。

菜種油、油かす、エンドウ豆には１００％の関税、水産物と豚肉には２５％の関税が適用される。

中国はこの関税措置がWTOルールに反して保護主義的で、中国の権利や利益を害するものだと声明で批判している。

（要約）

　中国は８日、カナダの農産物や食品の一部に関税をかけると発表した。２０２２年７月撮影（２０２５年　ロイター／Dado Ruvic） 

[北京 ８日 ロイター] - 中国は８日、カナダの農産物や食品の一部に関税をかけると発表した。カナダが中国の電気自動車（ＥＶ）や鉄鋼・アルミニウム製品に輸入関税を適用したことへの報復とみられる。 

商務省によると、カナダ産の菜種油、油かす、エンドウ豆に３月２０日から１００％の関税を適用。水産物と豚肉に２５％の関税をかけるとした。 

カナダは昨年、中国から輸入するＥＶに対し１００％の関税を課すと発表した。中国製の鉄鋼とアルミニウムについても２５％の関税を課す方針を示した。 

商務省は今回、声明で、カナダの対中関税について「世界貿易機関（ＷＴＯ）のルールに著しく違反し、典型的な保護主義行為であり、中国の正当な権利と利益を著しく害する差別的措置だ」などと批判した。