( 273366 ) 2025/03/09 07:06:39 0 00 クルマを運転しているとき、窓から少しだけタバコを出して、灰を落とすドライバーを見掛けます。さらには運転中に吸い殻をポイッと投げ捨てるような人も。何とかならないものでしょうか。
画像はイメージ(画像:写真AC)。
厚生労働省が2024年8月に発表した定期調査「国民健康・栄養調査」によると、2022年時点における成人男性の喫煙率は24.8%、成人女性の喫煙率は6.2%とのことです。
ただし、日常的に喫煙している人の割合は年々減少傾向にあり、20年前の2005年時点で男女トータル24.2%だったものが、2015年には18.2%、直近の2022年時点で14.8%まで減少しています。
これにはさまざまな要因が考えられますが、「タバコの価格上昇」が大きな要因であることは確かです。
2019年から2023年だけでも5回の価格改定があり、その間に1箱あたり100円前後値上がりした銘柄も少なくありません。
かつてタバコを吸っていた方、久しぶりにタバコの自動販売機を見てみてください。主要銘柄のほとんどが500円〜600円前後といった状況です。その値上がりぶりに驚くはずです。
次に、喫煙者を世代別に見ていくと、男性では30代がもっとも多く35.8%、次いで40代が31.9%、50代が28.7%となっています。女性では、40代がもっとも多く10.5%、次いで50代が8.8%、30代が8.4%となっています。
さて、喫煙率が年々低下しているとはいえ、周囲にはタバコを吸う人がいるはずです。
画像はイメージ(画像:写真AC)。
大半の喫煙者の方は、タバコを吸わない人だと臭いや煙が気になったりすることを理解してくれるので、気を使ってくれるケースがほとんどです。
しかし、タバコの灰や吸い殻を車内に残したくないのか、停止中に吸い殻を車外に投げ捨てたり、悪質なケースになると吸い殻ごと路上に捨てていくドライバーがいることも事実です。
サービスエリアなどでクルマが走り去ったあと、大量の吸い殻が残されていた…といった光景を見たことがあるかもしれません。
また、信号待ちなどで前方のクルマから少し開いた窓からタバコの臭いが後方のクルマに流れてくる、なんてこともしばしばあります。
トラブルの事例として予想外に多いのが「レンタカーおよび代車での喫煙問題」です。
喫煙率の低下や社会の意識変化を受けて、基本的には「レンタカーおよび代車は禁煙」です。東海道新幹線も、2024年3月16日に実施されたダイヤ改正より、車内は全面禁煙となりました。
新幹線の場合、乗り込んだら、駅を降りて喫煙ルームに行くまで、乗車中はずっとタバコを吸うことができません。我慢できずに、こっそりトイレや降車ドアの近くなどでタバコを吸う人もいます。
いっぽう、レンタカーなどの場合、密室度が高いというのもあり「喫煙がバレにくい」として、コッソリ吸う人も。
タバコの灰は外に捨てなきゃバレない・・・と思いきや、「タバコの臭い」はきっちり車内に残っています。
タバコを吸わない人は気づきにくいですが、「外でタバコを吸って」クルマに乗り込んでとしても、臭いはやっぱり残留するのです。
喫煙者が少数派となりつつあり、肩身が狭くなりつつあることは確かです。
その分、厳しい目が注がれることになるので、マナーをしっかりと守り「一服のひととき」を楽しみたいものです。
松村透
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