( 273674 )  2025/03/10 07:12:56  
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橋下徹氏は、元兵庫県知事の斎藤元彦氏が疑惑告発文書問題で批判を受けていることについて、斎藤氏が内部告発者を攻撃し、告発を無効にしようとしていると指摘した。

内部告発は、不祥事を犯した当事者からの告発も想定されるべきであり、告発者の悪人性よりも、事実を確認して改めることが重要であると述べた。

そして、適切に告発を受け入れ、事実を確認した上で謝罪すれば問題は解決できたはずだとして、告発者を攻撃することは非民主的であると主張した。

(要約)

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橋下徹氏 

 

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が9日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。斎藤元彦兵庫県知事(47)の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委)が5日、パワハラなどの疑惑を挙げた文書に「一定の事実が確認された」とする調査報告書を議会に提出したことに言及した。 

 

 県議会は採決で、調査報告書を了承。これに対し斎藤氏は「1つの見解が示されたのは受け止める」としながらも、公益通報対応について「法律違反の可能性が高い」とされたことに「適切だった」と主張。「違法の可能性なので、逆に言うと適法の可能性もある」とした。 

 

 百条委報告書は、文書の疑惑7項目のうち5項目で一定の事実を認定。職員への叱責(しっせき)は「パワハラと言っても過言ではない不適切なものだった」と結論づけた。百条委の約9カ月にわたる調査結果を、斎藤氏は「1つの見解」として受け入れなかった。 

 

 文書は昨年3月、県西播磨県民局長だった男性が作り関係者に配った。男性は県の公益通報窓口にも通報したが、県は通報者への不利益な扱いを禁じる公益通報者保護法の対象外と判断、内部調査で誹謗(ひぼう)中傷と認定し停職3カ月とした。男性はその後、死亡した。 

 

 斎藤氏は会見で、男性の公用パソコンから見つかった私的文書の内容に初めて踏み込み「倫理上極めて不適切なわいせつ文書」などとした。ただ、内容を確認したのか問われると「読んでいない」と回答。死亡して否定できない男性を不確かな情報でおとしめるかのような発言に、記者から「撤回すべきだ」などの声が上がった。 

 

 橋下氏は「まずパワハラ、おねだり問題を地上波はワッと取り上げて斎藤さんを責めたんですが、これは僕は地上波の方は問題だと思っています。パワハラ・おねだり問題というのは、斎藤さんが辞めるような問題ではなく、改めればいい問題」とした上で、「問題なのは、告発者つぶし。斎藤さんが完全に今、誤っている、また兵庫県庁の幹部が間違ったのは、自分たちの疑惑を指摘した告発が出てきた時に、この告発を無効にするために、告発者が悪い人間だってことを言おうとした。悪い人間の告発だから告発は無効なんだと」と指摘。 

 

 「でも、内部告発というのは、そもそも善人からの告発だけを想定していません。不祥事を犯した当事者からの告発も想定しているんです。外から見えないもの、まさに当事者、悪いことをやった人間が告発したことで、それを是正していこうと。ですから独禁法でも談合について自ら真っ先に自首した人は減免されるんです。自首みたいなものです」と説明し、「だから告発については、その告発者の悪人性を言うのではなくて、まずは告発として受け付けて、第三者がしっかり中身を調べて、そこで事実だったらちゃんとそれを改める」と述べた。 

 

 そのうえで「だから斎藤さんが間違ったのは、ちゃんと告発として受け付けて事実を確認して悪いところがあったらそれで謝ればいい、であれば人が死ななかったと思う」とし、「告発者が悪い人間だということを言おうとして、告発の無効性を言おうとしている。これは自分の疑惑の告発つぶしとして非民主国家の権力者がやることですよ」と自身の見解を述べた。 

 

 

 
 

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