( 273789 )  2025/03/11 04:54:59  
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自民党の党大会で総裁演説を行った石破茂首相は、国民が政治を信じていないことを感じており、野党時代の気持ちを取り戻し、真実を語る政党であるべきだと述べました。

また、戦後80年にあたる今年について、戦争の犠牲や平和の尊さを謙虚に学ぶべきだと強調しました。

被災地の大規模山林火災にも触れ、「寒い中で避難所生活を余儀なくされる状況は許されない」と述べるとともに、国家が必要な支援を行っているかに疑問を投げかけました。

首相は感極まり、声を震わせながら演説を行いました。

(要約)

( 273791 )  2025/03/11 04:54:59  
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自民党大会で総裁演説を行う石破茂首相=9日午前、東京都港区(春名中撮影) 

 

石破茂首相(自民党総裁)は9日の党大会で、「国民の皆さまは政治を信じていない。そのことをひしひしと感じている」と述べた上で、平成21~24年の野党時代を振り返って「もう一度野党のときの気持ちを取り戻し、勇気と真心を持って真実を語る政党でないといけない。自らに対する反省を込めて、そう思う」と語った。 

 

■戦後80年「歴史に謙虚に」 

 

首相は今年が戦後80年に当たることに言及し「なぜあの戦争にわが国は突っ込んでいったのか。230万人が英霊となり、6割は疫病や餓死で尊い命を落とした」と述べ、「もう一度歴史に謙虚に学び、平和は尊い犠牲の上にあることに思いをいたしたい」と語った。 

 

岩手県大船渡市の大規模山林火災の被災地にも言及し、「寒い中で体育館で雑魚寝、そのようなことがあっていいはずがない」と強調した。「身体にいろいろな不自由を抱えた人、アレルギーを持っている人、そういう方々に一番温かい手が差し伸べられず、なぜそれが国家なのかと思う」と声を震わせながら語った。 

 

首相は昨年9月、5回目の出馬となる総裁選で勝利し、今回が総裁として臨む初めての党大会となる。感極まったのか、声が上ずる場面も目立った。(奥原慎平) 

 

 

 
 

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