( 274109 )  2025/03/12 05:24:39  
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テスラの株価が急落し、時価総額は半分近くまで減少した。

しかし、依然として世界最大の自動車メーカーやハイテク企業よりも高い企業価値を持っており、マスク氏の未来への展望に投資家が期待を寄せている。

テスラは自動運転やロボット、人工知能などの分野で革命を起こすと期待されている。

一方で、実際の業績と収益予測の乖離が懸念されており、株価下落は販売台数・利益減だけでなく、マスク氏の政治活動も影響している可能性がある。

テスラは時価総額でGMを上回っており、投資家の間ではテスラの将来について慎重な見方もある。

(要約)

( 274111 )  2025/03/12 05:24:39  
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米電気自動車(EV)大手テスラの株価は10日、15%急落し、過去3カ月でほぼ半分近くまで減少した。トランプ氏が再選された選挙後の急騰はほぼ帳消しとなった。昨年12月、時価総額は過去最高の1兆5000億ドルに達したが、そこから45%下落。 

 

ただテスラは依然、世界最大の自動車メーカーやハイテク企業より高い企業価値を維持している。それは投資家が現在の利益ではなく、マスク氏が描く未来に賭けているからだ。テスラ社そのものではなく自動運転タクシーやロボット、人工知能(AI)などの分野で革命をもたらすだろうとマスク氏に期待を寄せている。 

 

また、マスク氏の政治的影響力によりトランプ米政権がロボタクシー実現を阻む規制を取り除く可能性もあるとみている。マスク氏は2016年以降、完全自動運転車を毎年約束しているが、実現には至っていない。6月までのロボタクシー導入を約束するテキサス州では、市による規制を禁止した。 

 

ロイターの調査によると、テスラのEV事業は同社の収益のほぼ全てを占めるが、同社の市場価値の4分の1にも満たない。時価総額8450億ドルは依然、追随する大手自動車メーカー9社の合計を上回る一方、昨年の販売台数は180万台と、9社合計の約4400万台を大きく下回る。 

 

テスラの実際の業績と収益予測との差は拡大し続けており、非合理的な楽観主義だと警戒する声も上がっている。 

 

株価下落は販売台数・利益減のほか、マスク氏の政治活動が要因。投資家の間では、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が陣頭指揮を執った連邦政府職員の大量解雇に対する抗議や、「政府効率化省(DOGE)」に注力するあまり企業経営に支障が出ているのではないかといった懸念が広がっている。 

 

それでもテスラの時価総額は米大統領選以降、約650億ドル増加。ゼネラル・モーターズ(GM)を上回る規模となっている。 

 

テスラとマスク氏は、コメントの要請に応じなかった。 

 

 

 
 

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