( 274539 )  2025/03/14 03:22:35  
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自民党内で、石破首相への不満が高まっており、“石破おろし”の声が上がっている。

夏の参院選前に、総裁選のやり直しを求める議員もいる。

不満の背景には、高額療養費制度の見直しで石破首相の方針が変わったことがあり、党内で動揺が広がっている。

野党側も、自民党のガバナンス不全や指導力不足を指摘している。

(要約)

( 274541 )  2025/03/14 03:22:35  
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日テレNEWS NNN 

 

自民党内で、“石破おろし”の声が上がっています。ある参院議員は夏の参院選を前に、総裁選のやり直しを求めました。党内で石破首相への不満が高まる背景には、見直しで二転三転した高額療養費制度があります。自民党で今、何が起きているのでしょうか? 

 

日テレNEWS NNN 

 

藤井貴彦キャスター 

「自民党の西田昌司参院議員は12日、党の会合で『予算が成立した後、石破首相には辞任してもらい、新たな総裁を選ぶべき。さもなければ(参院選で)大惨敗する』と述べたということです」 

 

「報道陣を前に『もう一度総裁選をやり直す、そういう手続きをやってほしい。(衆議院の)総選挙で大敗してますから』と話す場面も。去年の秋に総裁選をやって石破氏を選んだばかりです。自民党で今、何が起きているのでしょうか?」 

 

日テレNEWS NNN 

 

小栗泉・日本テレビ解説委員長 

「西田議員は旧安倍派に所属していた参議院議員で、京都選挙区選出の当選3回。今年の夏に行われる参院選で改選、つまり参議院選挙を戦う立場です」 

 

「それだけに、同じ京都を地盤とするある議員は『必死なんやろうな。選挙が大変やから。選挙向け個人プレーちゃうんかな』と話すなど、総裁選を求める声が党内で大きく広がっているというわけではありません」 

 

「ただ、他の自民党議員からも『急に言い出したからびっくりしたけれど、みんな思っていること。リーダーを変えないと選挙勝てるわけない』などという声も聞かれました」 

 

日テレNEWS NNN 

 

藤井キャスター 

「自民党内に、(総裁である)石破首相への不満がたまっているということなのですか?」 

 

小栗委員長 

「そうです。その理由としては主に、高額療養費制度の見直しをめぐって石破首相が悩みに悩んで、方針を二転三転させたことがあります」 

 

「4日には、高額療養費制度の見直しを含む予算案が衆議院を通過。ところがその3日後、石破首相は8月の自己負担上限額の引き上げは見送ると表明しました」 

 

「このため、予算案は既に参議院に送られていますが、13日に改めて衆議院で予算委員会を開き、なぜ方針転換をしたのかなど、石破首相から話を聞くことになりました」 

 

 

日テレNEWS NNN 

 

藤井キャスター 

「高額療養費の上限額引き上げを見送ったことは、どう評価されているのでしょうか?」 

 

小栗委員長 

「石破氏が方針転換する直前に面会した、がん患者の団体は『首相の決断に感謝したい』と述べるなど、評価しています。ただ問題は、方針転換するにしてももっと早く決断するチャンスがあったはずということです」 

 

「去年総裁選を石破氏と戦った小林鷹之議員などは『自民党としてどう政策を決めていくかがブレている』と苦言を呈しています」 

 

「また、去年の年末時点でまとめた党員数が前年より6万2413人減ったことなどもあり、党内では参院選に向けて焦りの声が広がっています」 

 

日テレNEWS NNN 

 

藤井キャスター 

「野党は、この状況をどう見ているのでしょうか?」 

 

小栗委員長 

「国民民主党の玉木代表は12日の西田議員の発言を受けて『いろんな意味で自民党はガバナンス不全に陥っているんじゃないか』と指摘しました」 

 

「立憲民主党の小川幹事長も『石破首相の指導力不足は決定的だったのではないか』と話す一方で、西田議員の発言について『自分の選挙が気になってのことであれば、言葉は悪いがどっちもどっちだ』と話しています」 

 

かしゆか(Perfume・『news zero』水曜パートナー) 

「『高額療養費制度を必要としている人の声を聞いて決めてほしい』、と(以前出演した時に)お伝えしましたが、こういう形で声が届いて変わったということが実感できたのはよかったなと思います」 

 

「だからこそ、今後この制度の終着点や他の制度がどうなっていくのか、それぞれの政党がどう考えてどう動くのか、選挙に向けてしっかりと見届けたいという気持ちが大きくなりました」 

 

藤井キャスター 

「衆議院での議論は、(去年10月の選挙で)私たちが選んだ皆さんによってなされています。一方で参議院に関してはこの後、夏に選挙が行われます。まだまだ大きな課題がある中で、その政策決定のプロセスをこれからもしっかり見ていく必要がありそうです」 

 

(3月12日『news zero』より) 

 

 

 
 

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