( 275491 ) 2025/03/17 05:21:19 0 00 国民民主党の玉木雄一郎代表=14日午前、国会内
国民民主党の玉木雄一郎代表は14日夜、インターネット番組「言論テレビ」でジャーナリストの櫻井よしこ氏と対談し、石破茂内閣不信任決議案の提出時期について「早ければ今やってもいい」と語った。「多くの人が納得できる予算を議論して作るべきだ。予算は通過させられないという国会上の交渉の一つだ」と述べた。
■暫定予算も
玉木氏は不信任案の提出について「野党第一党が動かないと動かない。立憲民主党はそういうことはしないようだ」とも語った。
首相が自民党衆院1期生議員に10万円相当の商品券を配布していた問題などを挙げて、予算案について「年度内成立させたら、野党として存在意義があるのか。予算執行に滞りはいけないが、暫定予算を組むなどやれないことはない」と語った。
衆院を通過した令和7年度予算案は高額療養費制度を巡る政府方針の転換を受け、参院で再修正案を可決した後に衆院に回付される。
会期末には内閣不信任決議案が出される見通しを示し、国民民主の対応について「こういう状況が続けばなかなか信任はできない」と政府・与党を牽制した。
■「道義的責任逃れられない」
首相の商品券配布問題については「庶民感覚とのずれが一番問題だ。道義的政治的責任は逃れられない」と指摘した。
首相は、昨年10月の衆院選の際、派閥のパーティー収入不記載事件で東京地検特捜部の捜査で不起訴(嫌疑なし)とされた上、同4月に役職停止など党の処分を受けた候補者らに対し、非公認にするなど二重処分を科した経緯がある。
玉木氏はこの経緯を踏まえ、首相について「法令違反かどうかは別にして、二重処分をしたわけだ。自分にも法律違反の有無に関わらず、不信を招いた政治的道義的責任を取って自らに処分を科すべきだ」と強調した。
■「大事なのは戸籍を残すこと」
各地で減税や積極財政を求める「財務省解体デモ」が相次いでいることについては「物価高騰にまともな対策をしない一方、議員には10万円を配っているのを見せられたら、ぶつけようのない思いが高まるのも当然だ」と述べ、「財務省を矢面に立てて隠れている政治の在り方自体を変えないといけない」と強調した。
一方、今国会の焦点とされる選択的夫婦別姓の導入の是非について、国民民主は議論を継続し、党としての考えをまとめていない。
玉木氏は「旧姓使用を広げていけばいい。その際、国内だけではなく国際的に通用するか確認しなければいけない」と述べた上で、「大事なのは家族を定義づける戸籍を残すことだ。筆頭戸籍者がちゃんと定められた戸籍が存続することが本質的な意義だ」と指摘した。
櫻井氏は「あなたが肝心なところで絶対にぶれないようにしていただきたい」と語ると、玉木氏も「はい」と応じていた。(奥原慎平)
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