( 275579 )  2025/03/17 07:04:34  
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志摩スペイン村では、本場スペインの臨場感を楽しめるフラメンコショーやキャラクターミュージカルなどが人気であり、コロナ禍で集客が落ち込んだものの、新たなコラボやイベントで再び注目を集めている。

開業30周年を迎える2024年には、前年を上回る来場者数を記録し、施設の運営会社は今後も人気を維持したいと考えている。

多彩なエンターテイメントやアトラクションが楽しめるスペイン村は、地域の観光拠点として再び脚光を浴びている。

(要約)

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本場スペインの臨場感を楽しめるフラメンコショー 

 

 開業30年を超えた三重県志摩市の複合リゾート施設「志摩スペイン村」が好調だ。コロナ禍で集客が落ち込んだが、話題のゲームやVチューバーとコラボし、「スペイン」の枠を超えた人気となっている。春のイベント「スプリング フィエスタ」が始まり、キャラクターミュージカルやフラメンコショーなどがリニューアルされた。伊勢志摩地域の観光拠点施設として、スペイン村が再び脚光を浴びている。(新良雅司) 

 

 開業30周年となった2024年度は、1月末までに前年度を7万人余り上回る約124万人が来場した。スペイン村の運営会社は、この勢いを継続したい考えだ。 

 

 5年ぶりに刷新したミュージカル「ドンキホーテのグラン・ガラ・デ・オペラ~帰ってきたテアトロ・ラ・マンチャ~」は「スペインを舞台にしたオペラ」がテーマ。モーツァルトやロッシーニの名曲をポップにアレンジした音楽が流れる。きらびやかな衣装やダンスも見どころだ。 

 

5年ぶりに刷新されたキャラクターミュージカル(三重県志摩市で) 

 

 スペイン人ダンサーによる新フラメンコショー「カンデラ」は、舞台芸術の世界で高い評価を得ているダニエル・ドーニャが演出を担当。近代スペインを代表する作曲家マヌエル・デ・ファリャが作曲したバレエ作品「恋は魔術師」から着想を得たフラメンコで、「古い慣習」と「自由な恋愛」のはざまで葛藤する若者たちの苦悩を描く。 

 

 屋内型の新アトラクション「アリス イン ダークランド」は、これまでの魔法体験アトラクション「不思議の国のアリス」を18年ぶりに刷新した。さらわれたアリスの飼い猫を救うため、ハート形の魔法の杖(つえ)を手にダークランドを歩いて冒険し、支配者の女王に立ち向かう。 

 

 影山豊社長は「開業31年の今年もにぎやかな内容になっているので、ぜひ楽しんでもらいたい」と来場を呼びかけている。「スプリング フィエスタ」は4月6日まで。 

 

 志摩スペイン村は1994年4月にオープン。初年度は388万6500人が訪れたが、徐々に減少し、開業25周年の2019年度には118万8000人になった。新型コロナウイルスが猛威を振るった20年度は74万5000人に落ち込んだ。 

 

 開業30周年の昨年は、人気Vチューバーの周央(すおう)サンゴさんと壱百(ひゃく)満天原(まんてんばら)サロメさん、ロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん」、人気ゲーム「ポケットモンスター」とコラボした企画を次々と打ち出し、新たな客層を獲得してきた。今後も、「ヤバイTシャツ屋さん」の貸し切りライブ(5月10、11日)など、様々な企画を予定している。問い合わせは志摩スペイン村(0599・57・3333)。 

 

 

 
 

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