( 275934 )  2025/03/19 03:15:15  
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仙台市内のマンションで昨年発生したエレベーター事故について、国土交通省が調査部会の報告書を公表した。

事故の原因は、制御盤のブレーキ回路のスイッチの故障により、エレベーターが急上昇したことが判明した。

故障していたスイッチはメインと予備の両方で、交換が適切に行われていなかったことが指摘された。

製造元や保守点検を担当する会社は、同型のエレベーターに対する措置を取ったと報告された。

(要約)

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(写真:読売新聞) 

 

 仙台市内の4階建てマンションで昨年1月、エレベーター(定員6人)のかごが突然上昇して天井に衝突し、乗っていた2人が重傷を負う事故が起きていたことがわかった。国土交通省が18日、事故に関する調査部会の報告書を公表した。 

 

 報告書によると、事故が起きたのは昨年1月16日。エレベーターが3階から2人を乗せて下降し、1階に到着して扉が開いた直後、かごが急上昇し、降りようとした1人が扉の外で転び重傷を負った。かごは残り1人を乗せたまま最上階の天井に衝突して止まり、この1人も重傷を負った。 

 

 同部会の調査で、エレベーターの制御盤のブレーキ回路のスイッチ二つが故障し、1階到着時にブレーキがかからなかったことが判明。エレベーターの重りが乗っていた2人より重かったため、かごが急上昇した。 

 

 故障したのはメインと予備のスイッチで、メインは2008年から、予備は00年から交換されていなかった。予備の方は交換目安(5年)が示されていたが、メインの方はなかった。 

 

 製造元の東芝エレベータ(川崎市)と保守点検を担当するコスモエレベーター(東京)は、事故機を含め同型のエレベーターの交換目安の策定や部品の交換、社員への指導などを行ったという。 

 

 

 
 

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