( 275999 )  2025/03/19 04:27:57  
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北海道苫小牧市で2019年に女性を車ではねて死亡させたとして有罪判決を受けていた63歳の男性被告の控訴審で、札幌高裁が禁錮10月、執行猶予2年とした一審の判決を破棄し、無罪に転じた。

一審では「衝突を避けられた可能性があった」としたが、高裁は男性の視認能力や反応時間に疑いが残るとして無罪を言い渡した。

被告は2019年に無職女性をはねた事故で起訴されており、一審では女性との衝突を回避できたとされていた。

(要約)

( 276001 )  2025/03/19 04:27:57  
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 北海道苫小牧市で2019年、女性を車ではねて死亡させたとして自動車運転処罰法違反(過失致死)罪に問われた団体職員の男性被告(63)の控訴審判決で、札幌高裁は18日、禁錮10月、執行猶予2年とした一審札幌地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した。「視認できた地点でブレーキを踏めば衝突を避けられた」とした一審判決には疑いが残ると判断した。 

 

 男性は19年3月30日、苫小牧市の道路を、夜間で見通しが悪いのに減速せずに走行し、横断中の無職女性=当時(75)=をはね死亡させたとして21年11月に起訴された。 

 

 24年3月の一審判決は、車は女性が倒れていた地点の約25メートル手前で衝突したと認定した上で、男性は女性との衝突を回避できたと判断した。 

 

 高裁の青沼潔裁判長は判決理由で、男性の視認能力や、気付いてからブレーキを踏むまでの反応時間によっては「結果回避可能性に疑いが生じる」と結論付けた。 

 

 札幌高検の上本哲司次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とのコメントを出した。 

 

 

 
 

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