( 276244 )  2025/03/20 04:07:47  
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赤木俊夫さんが自殺したことを受けて、妻・雅子さんが文書の開示を求めて裁判を起こし、大阪高等裁判所で勝訴したと報じられています。

財務省の職員が、来月上旬に開示する予定の文書について雅子さんに説明しました。

開示される文書は森友学園と国の土地取引に関するもので、改ざんに関わる文書は含まれないことが分かりました。

雅子さんは、夫の死因である公文書の改ざんに関する文書も速やかに開示を求める姿勢を示しており、今後の展開に注目が集まります。

(要約)

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赤木俊夫さん 

 

「森友学園」を巡る公文書改ざんを苦に、近畿財務局の職員だった赤木俊夫さんが自殺し、妻・雅子さんが関連する文書を「不開示」とした国の決定を取り消すよう求め、大阪高等裁判所で逆転勝訴した裁判。 

 

これを受けて、先ほど財務省の職員が妻・雅子さんのもとを直接訪れ、来月上旬をめどに開示する予定の文書について説明しました。 

 

森友学園と国との土地取引に関する文書が中心で、改ざんに関わる文書は来月上旬には、公開されないことが分かりました。 

 

説明を聞く雅子さん 

 

きょう=19日午前11時半ごろ、財務省の職員が赤木さん妻・雅子さんのもとを訪れ、来月上旬をめどに開示する資料の概要について、直接、説明しました。 

 

国は合計17万ページに及ぶ資料と電子データを1年かけて、開示していく方針で、来月上旬には約2000ページの文書を開示。 

 

この2000ページの中身は、2017年に財務省近畿財務局が学校法人森友学園に対し、大阪府豊中市の国有地を鑑定価格よりも8億円以上値引きして売却した経緯に関する文書だとしていて、世の中に初めて公開される文書も含まれているということです。 

 

一方、開示される文書の目録も雅子さんに手渡されましたが、赤木俊夫さんがうつ病を発症し自殺する原因となった「公文書の改ざん」に関する文書は、含まれていませんでした。 

 

雅子さんは、財務省の職員に対して、「なんで、夫が亡くなった時に、文書を公開するなど今回のような対応をしてくれなかったのか」「1年かけて公開するというけど、夫が死んで丸7年、裁判を始めて5年、もう待てない」「改ざんに関する文書だけでも、できるだけ早く開示してほしい」と伝えました。 

 

雅子さんと弁護団は午後1時から会見を開き、今回の経緯について説明しています。 

 

「森友学園」の公文書の改ざんを強いられ自殺した近畿財務局の赤木俊夫さん(当時54歳)の妻・雅子さんは、「夫が自殺に至るまでに、何があったのかを知りたい」と、財務省が検察に提出した文書の開示を求めましたが、国側はあるかどうかも明かさず、「不開示」を決定したため、国を相手にこの決定の取り消しを求めて裁判を起こしていました。 

 

大阪高裁(牧賢二裁判長)は1月の判決で、「法律では、文書の存在を明らかにした上で、開示か不開示を決めることが原則」と指摘し、「事件は不起訴処分がなされ捜査は終結しているため、支障を及ぼす恐れがあるとはいえない」として不開示決定を違法とし、国に取り消しを命じていました。 

 

国が上告を断念したことで、この判決は確定し、国側は明らかにしてこなかった文書の存在も認めた上で、今後、開示していく方針を示していました。 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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