( 276779 )  2025/03/22 04:13:02  
00

前原誠司共同代表は、石破茂首相の商品券配布について自民党の金権体質を批判し、維新は高校授業料無償化を重視していることを述べた。

教育の無償化を通じて格差を解消し、子供たちが平等な教育環境を得られる社会を目指していると語った。

また、自民党、公明党との連立に消極的であり、政策実現を重視して今後も取り組んでいく考えを示した。

(要約)

( 276781 )  2025/03/22 04:13:02  
00

インタビューに応じる日本維新の会の前原誠司共同代表=21日、東京都千代田区の衆院第一議員会館(酒巻俊介撮影) 

 

日本維新の会の前原誠司共同代表は21日、産経新聞の単独インタビューに応じた。詳細は以下の通り。 

 

■商品券配布「自民の金権体質」 

 

――石破茂首相(自民党総裁)の商品券配布問題の受け止めは 

 

「首相とはもう25年以上の付き合いだが、最もカネの臭いがしない人、最も金権政治とは程遠い人だと思っていた。その首相ですらこういうことをせざるを得ない自民の金権体質は、かなり根深い。商品券で何とか人心をひきつけようとするのは買収行為だ」 

 

――維新は参院で令和7年度予算案の再修正案に賛成する方針だ 

 

「吉村洋文代表(大阪府知事)とは商品券の問題とは分けて考えるべきだと話した。われわれは高校授業料無償化など政策実現のため、大局的に衆院では予算案に賛成した。その路線はぶれずに貫く」 

 

――維新が訴えた高校授業料無償化には批判もある 

 

「高校だけではなく、教育は基本的に所得制限なく無償化すべきだ。親の所得に関係なく、すべての子供が等しく学べる環境をつくりたいからだ。全員が大学に行くべきだと思っているわけではないが、大学に行った子供とそうでない子供は生涯賃金に大きな差がついてしまう。親の所得格差が子供の教育機会の格差、賃金格差につながる社会をリセットしたい」 

 

――大阪府などでは私立高の無償化で定員割れの公立高も出てきた 

 

「少子化の影響で、無償化しなくても定員割れの高校が出てくる。学校の統廃合は不可避だ。むしろ子供の立場に立ち、選ばれる学校づくりへの努力が大事だ」 

 

――教育無償化への情熱は自身が苦学したからか 

 

「私が中学2年生のときに父親が亡くなった。姉は小さい頃からずっとピアノを習っていて音楽大に進みたかったが、父親が亡くなり行けなかった。私自身の経験というより、例えば親が亡くなったり勤めていた会社が倒産したりする突然の変化、『まさか』は誰にでも起こり得る。子供は親を選べない。だからこそ、子供の夢だけはかなえられる社会を作る。それはとても大事ではないか」 

 

■自公連立「組んだら終わり」 

 

 

――政府・与党の年金制度改革法案の提出方針が定まらない 

 

「政府・与党は逃げずに法案を出すべきだ。ただ、厚生年金保険料の積立金で基礎年金(国民年金)を底上げするというのは目的外使用ではないか」 

 

――夏の参院選が近づいてきたが、同じ野党の国民民主党に政党支持率で差をつけられている 

 

「なかなか支持率が上がらず、危機感はある。だが、われわれは政策実現に重きを置いている。教育無償化の実現や社会保障改革などで与党がのめる具体的な提案をし、実現させていくスタンスで今後も臨みたい」 

 

――石破内閣に内閣不信任決議案が提出された場合の対応は 

 

「何でもありだ。つまり、賛成もあり得るということだ。予算案に賛成したから不信任案に賛成しないということはない」 

 

――自民、公明両党の連立政権に加わる考えは 

 

「今の小選挙区を中心とする衆院の選挙制度の下では自民とくっついた政党は必ず捨てられる。『もう、ご苦労さん』と。維新もかつての社会党と同じように、組んだら捨てられて終わりだ」(聞き手 水内茂幸、永原慎吾) 

 

 

 
 

IMAGE