静岡地裁は再審無罪が確定した袴田巌さんに対し、約2億1700万円の補償を決定した。袴田さんは47年7か月にわたり不当に身柄を拘束されていたため、補償を求めていた。刑事補償法では無罪確定時に拘束日数に応じて上限1日あたり1万2500円を補償すると規定しており、今回の補償額は過去最高となる見込み。(要約)
静岡地裁
1966年の静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(89)に対し、静岡地裁は24日、約2億1700万円を交付することを決定した。袴田さん側が47年7か月にわたって不当に身柄を拘束されたとして、請求書を提出していた。
刑事補償法では無罪確定の場合、拘束日数に応じて1日あたり1万2500円を上限に補償すると定めている。弁護団によると、刑事補償としては過去最高額になるとみられる。