( 277591 ) 2025/03/25 04:55:27 0 00 「経済的な損得で見ないで」厚労省の年金説明に批判 “仕送り制度”現役世代が不安
厚生労働省がホームページで説明している年金制度の疑問に対する答えが物議を醸しています。「経済的な損得で見ないでほしい」という訴えに、反発が広がっています。
20代 「やっぱ払っている以上、返してほしいなって気持ちはあります。私たちが年金を受給する時に、次の世代の人たちが支えてくれる仕組みになっているのか」
10歳息子の父(40代) 「払った分は少なくとも返ってきてほしいなと思いますし。子どもの世代はもっと顕著になると思うので、そこはちょっと心配です」
週末に街の現役世代から聞かれたのは、年金制度に関する不安です。
今の公的年金制度では、現役世代が納めた保険料は積み立てられ、老後に本人が受け取るわけではありません。今の高齢者などの年金給付に充てるいわば「仕送り制度」になっています。
そんな年金制度について、先週SNSである投稿が話題になりました。
SNSの声(実際の投稿を基に作成) 「厚労省の若者向けの説明、ひど過ぎやろ」
年金制度への理解を広げようと厚生労働省が作ったインターネットサイト。批判されているのは、このパートです。
厚労省のホームページから 「『払うだけ損だ』という意見が聞かれます」 「起こり得るリスクに社会全体で備え、皆さんに『安心』を提供するものです。そのため、経済的な損得という視点で見ることは、本来適切ではありません」
仕送りとなっている現在の年金制度は、安心を提供するものだと説明されています。批判の声に、厚労省の担当者はこうコメントしています。
厚労省の担当者 ※番組の取材に 「保険というものの性質を理解してもらえるよう、今後も努めていきます」
この人も「年金制度は限界にきている」と主張します。
河野太郎前デジタル担当大臣 「私は微調整はやめて、そろそろ抜本改革を与野党でちゃんと政治でやりましょうと」
河野前デジタル大臣は、自民党で議論されている年金制度改革案の中身にも反対しています。基礎年金の底上げが目的ですが、増税や企業負担の増加が懸念されています。
河野前デジタル担当大臣 「極端なことを言えば、2004年の時にもっと抜本改革をやっておけば」
2004年は、与党が「100年安心」をうたい年金改革に手をつけた年です。
小泉純一郎総理大臣(当時) 「高齢者と若い世代が対立しないように、安定・維持させるような制度を構築していかなければなりません」
少子高齢化への対応策として、保険料負担の上限を段階的に引き上げることを決めました。
100年どころか、20年後には安心が問われる事態となっている年金制度。先送り論も出る自民党の頭の中にあるのは、選挙です。
佐藤正久幹事長代理 「この法案は参議院選挙への影響も、非常に大きいと考えています」
自民党は今週にも関係団体にヒアリングを行う予定で、石破総理は今国会中の法案提出を目指しています。
(「グッド!モーニング」2025年3月24日放送分より)
テレビ朝日
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