( 278151 ) 2025/03/27 05:46:46 0 00 「米ありません」苦渋の“閉店” 値下げ効果まだ見えず…備蓄米2回目の入札開始
コメの高騰が続くなか、26日、政府備蓄米の2回目の入札が始まりました。
コメ不足は、老舗コメ店に苦渋の決断を迫っていました。 京都府舞鶴市にある創業90年の『まつもと米穀』。年間約300トンの米を取り扱ってきました。しかし、米がなく、安定供給ができるまで、店を閉めることにしました。
まつもと米穀 松本泰社長 「4月以降のコメが底をついて。本当に苦しい判断ではあったが。秋には、必ず再起して、再開する決意では当然いる」
さらに、コメ作りにかかせない“種もみ”も不足する事態となっています。
茨城県にある農家。コメ不足への対策として、主食用のコメを増やすことにしました。
ゆうゆう農園 山田悠真さん 「この田んぼは、去年までは飼料用米を作っていたが、今年は主食用米になる予定」
いまは、種もみを発芽させる作業が行われています。種もみとは、稲のもととなる種子のこと。普通のコメと見た目はほぼ同じですが、発芽用に特別に作られたものです。ただ、その種もみが不足し、希望する量が手に入らなかった品種もあるといいます。
ゆうゆう農園 山田悠真さん 「人気の品種に関しては、『もっと多くの量と使いたい』と私たちが言っても、『それだけの量は準備できない』というところもあった。例にみないくらい在庫の切れが早い」
政府は、コメの生産は十分に足りているものの、投機的な買い占めにより、高騰が続いているとしてきました。
しかし、現場からは、こんな声が上がっています。
福井県JAグループ 宮田幸一会長 「(コメが)どこかにスタックされているのではという話もあったが、どうもそういうことではないように思う。コメがないのだろうと予想している」
農林水産省が発表した5キロあたりの平均価格は、備蓄米の放出を発表したあとも値上がりが続き、直近では4172円。こうしたなか、備蓄米の2回目の入札が始まりました。対象は、山形県産の『はえぬき』など、合わせて7万トン。落札された備蓄米は、来月中旬以降に店頭に並ぶ見通しです。
価格への影響はあるのでしょうか。
日本国際学園大学 荒幡克己教授 「実際に価格低下が目に見えて起こるのは、4月下旬とか連休明けとか、少しタイムラグがある。もし下がるとすれば、5キロで3900〜3850円という感じ。(流通量が)まだ足りないのではとい業界の声もある」
テレビ朝日
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