( 278164 )  2025/03/27 06:04:56  
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コメの価格高騰が続いており、消費者も安くなる時期を心待ちにしている。

農水省は備蓄米の入札を進めており、大手牛丼チェーン吉野家では備蓄米と他の品種を混ぜたブレンド米の試食会が行われた。

一部の店舗ではコメの供給が難しい状況にあり、創業90年の米穀店である「まつもと米穀」は店を閉鎖せざるを得なくなり、従業員も解雇する事態となった。

(要約)

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MBSニュース 

 

 コメの価格高騰が止まりません。3月10日から16日までに全国のスーパーで販売されたコメ5kgあたりの平均価格は前の週より95円高い4172円(農林水産省より)。11週連続の値上がりです。 

 

 消費者からは「お米いつになったら安くなるの?」「備蓄米っていつ買えるようになるの?」といった声が聞かれています。 

 

 こうした中、農水省は26日、備蓄米の2回目の入札を始めていて、今回は7万トンが対象です。 

 

 一方、1回目に放出した備蓄米14万トンの流通は始まっているとみられていて、大手牛丼チェーン吉野家では備蓄米と他の品種を混ぜるなどしたブレンド米の試食会が行われました。 

 

 (吉野家社員)「シールが付いてない方(店舗で使用)が若干コメの香りが強いような感じがしましたが、どちらもおいしい」 

 (吉野家社員)「遜色ないですね」 

 

 気になるのは我々、消費者が店頭で購入できる時期ですが、JA全農は会見でスーパーなどに備蓄米をブレンドしたコメが本格的に並ぶのは4月以降になるとの見通しを示しました。 

 

 コメ不足、それに価格が高騰する中、苦渋の決断をした業者も。京都府舞鶴市にあるコメの販売店には、このような張り紙が大きく掲げれられていました。 

 

 「米屋ですが米ありません。良質な米が安定供給できるまで店を閉めます。ごめんなさい」 

 

 (まつもと米穀・松本泰社長)「ひと言で言うと無念、それだけです。こんなことになるとは考えてもみなかった」 

 

 創業90年の「まつもと米穀」。主に京都府産のコメを仕入れ、年間約300トンのコメを、店頭やインターネットなどで販売していました。 

 

 しかし、去年秋ごろから取り引きしていた農家から「約束通りコメを出すのは難しい」などと言われるなど仕入れ量が徐々に減少したといいます。 

 

 (まつもと米穀・松本泰社長)「はっきりと状況が悪化したのは年明けてすぐぐらい。(コメの価格が)想定以上に高騰し続けてもう手が出なくなった」 

 

 政府の備蓄米放出に期待していたものの知り合いの業者からは手に入れることはできず、十分なコメが確保ができない中、3月24日に店を閉店しました。 

 

 コメの仕入れや販売に関わる従業員6人のうち、5人はすでに解雇していて、残った1人はおにぎりの販売を手がける店に移ってもらうことになりました。 

 

 今後は、店として十分なコメの在庫が確保できれば今年秋の営業再開を目指しています。 

 

 (まつもと米穀・松本泰社長)「令和7年度産米の集荷競争が非常に過熱しているので、どこまで価格が上がっていくのか、ちゃんと手に入れられるのか不安なところ。コメに関わる方がそれぞれの立場で真剣に考えていると思うが、備蓄米放出のタイミングは少し遅かったと思います」 

 

 日本人の主食「コメ」はいったいどうなっていくのでしょうか? 

 

MBSニュース 

 

 

 
 

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