( 278399 )  2025/03/28 05:25:44  
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中華料理店の中で、チャーハンの価格が1000円を超えるという話題が広がっています。

米や鶏卵などの主要な材料の価格上昇や光熱費の値上がりが影響しており、中華料理店経営者は厳しい状況を訴えています。

価格上昇は今後も続く可能性が高く、町中華のメニュー価格が上昇する可能性も指摘されています。

(要約)

( 278401 )  2025/03/28 05:25:44  
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FNNプライムオンライン 

 

ラーメンでも1000円の壁というのが話題になりましたが、そんな中、もう1つの中華の定番にもある変化が今起きているそうです。 

 

27日の“ソレってどうなの?”は「払える?チャーハンにも“1000円の壁”」をテーマにお伝えします。 

 

チャーハン1皿に出せる金額はどれぐらいなのか街の人に聞いてみると、「750円くらい。小籠包とかセットでついていると1000円超えても出せるかな」「最高で1000円。チャーハン=ご飯だから、安ければ安いほどいい。おかずにお金をかける」「最近物価高なので1200円くらいまで払える。4桁のイメージはデカい。特別な物という感覚はある」など、チャーハンが1000円を超えるのは…という人が多かったです。 

 

農水省によりますと、米の価格は2024年は1万5303円でしたが、2025年2月では約73%アップの2万6485円でした。 

 

さらに、JA全農たまごによりますと、鶏卵の価格が約1.5倍の327円になっています。 

 

他にも見ていきますと、チャーシューやエビ、油などチャーハンに欠かせない主な具材のほとんどが値上がりしています。 

 

東京・杉並区にある創業15年の中華料理店・啓ちゃんでは、お客さんの8割以上が頼むという人気のチャーハンはゴロッとしたチャーシューがたくさん入っていて、濃いめの味付けがたまりません。 

 

さまざまなトッピングもOKで、ふわとろのオムレツをのせたオムチャーハンが名物です。 

 

お店のチャーハンは800円。 

2024年に100円の値上げをしたといいますが、それでも厳しい状況だと店主の幸田さんは言います。 

 

中華屋 啓ちゃん・幸田啓店主: 

一番チャーハンが出るので、だいぶ影響はでかい。町中華でチャーハン1000円超えてくると、お客さんも週に何回か来てくれる方もいるので、通いづらくなってしまうんじゃないか。 

 

材料費の価格高騰が叫ばれている中、中華料理店に必ず必要なものが値上がりしているというんです。 

 

中華屋 啓ちゃん・幸田啓店主: 

米だけじゃない。油や材料費全体的に物価高で上がってきている。ラードで作っているが、ラードも一斗缶で前は2000円台で買えたが、5000円後半くらいに。 

 

チャーハンの原価率は30%台後半だといいます。 

それに加えて電気代・ガス代などの光熱費も値上がりしているため、ますます厳しい状況だというんです。 

 

備蓄米がスーパーの店頭に並び始めた一方、食材や光熱費なども高騰が続いています。 

 

中華料理店にとって厳しい状況はいつまで続くのか、第一生命経済研究所 首席エコノミスト・永濱利廣氏は、「年度の後半以降ぐらいになれば少し上昇ペースは緩やかになると思うが、価格上昇は今後も持続する可能性は高いと見ておいた方がいい。(日本は)食料自給率が非常に低いので、どんどん値上がりしていく食材を輸入しなきゃいけない。町中華も含めてメニューの価格は今後も上昇が続く可能性が高い」と話します。 

 

庶民の味方である町中華。 

お店が身を切るような節約を続ける中でチャーハン1000円を巡る攻防が続いています。 

 

 

 
 

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