( 279634 )  2025/04/02 04:31:42  
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立憲民主党と国民民主党が対立し合っており、企業・団体献金を巡る立憲民主党の姿勢をめぐり、国民民主党は冷たい態度を示している。

選挙協力への期待が高まっている中、両党の距離は開いていく一方で、国民民主党は規制強化に前向きな姿勢を示している。

政策策定においても意見の食い違いがあり、参院選での連携についても立憲民主党と国民民主党との間には溝が広がっている。

(要約)

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立憲民主党の野田佳彦代表(右)と国民民主党の玉木雄一郎代表=国会内(春名中撮影) 

 

立憲民主党と国民民主党が反目し合っている。企業・団体献金を巡っては、野党案をまとめた立民が国民民主の与党寄りの姿勢を批判する一方、支援組織の連合を加えた基本政策の取りまとめを呼び水に、夏の参院選での選挙協力に期待を寄せる立民に対して国民民主はつれない態度を示す。民主党を源流とする両党だが、大型選挙を前に距離は開いていくばかりだ。 

 

「自分たちの案が100点満点だと言って、全く1ミリも譲れないということをやっていたら合意が得られるわけない」 

 

国民民主の玉木雄一郎代表は1日の記者会見で、企業・団体献金を巡る立民の姿勢を批判した。 

 

国民民主は3月31日、企業・団体献金の規制強化に向けて自民、公明両党と実務者協議を開き、政治資金収支報告書をオンライン提出しない政党支部は献金を受けられないなどの内容で合意した。玉木氏は「歩み寄って合意をつくる時期にきている」と説明した。 

 

■国民民主をこきおろす立民・小川氏 

 

自公国案が成立すれば、立民が主導した野党案は葬り去られてしまう。国民民主が野党ではなく、与党を選んだことに関し、立民の小川淳也幹事長は1日の会見で「企業・団体献金の存続ありきの、アリバイづくりのような議論だ」とこき下ろした。 

 

加えて、両党間の火種としてくすぶり続けているのが、連合も交えた基本政策の策定だ。小川氏は「政策的な協調路線を足掛かりに、選挙区調整や選挙協力に持っていきたい」と語り、参院選での連携に意欲を見せる。一方、国民民主の榛葉賀津也幹事長は「選挙協力とは全く関係ない」と突き放し、両党の温度差は大きい。 

 

■「立民は選挙のことばかり」余裕の国民民主幹部 

 

国民民主の強気はもっともだ。先の衆院選の比例票で、令和3年の前回と比べ2・4倍の617万票を獲得したためだ。安倍晋三元首相を支持していた保守層が流入したとの指摘がある。支援を受ける連合の呼びかけとはいえ、憲法改正やエネルギーなどで左派的な主張を繰り返す立民に接近すれば、新たに獲得した保守層の支持ははがれる。政党支持率で立民を上回り、足元の地方選でも好調な国民民主にとって、立民との参院選での〝共闘〟はほとんどうまみがない。 

 

立民幹部は「成りあがりが調子に乗っている。国民民主はあらゆることが不誠実だ」と怒りを爆発させるが、国民民主幹部は「立民は選挙のことばかり考えている。そういうことでは支持率は上がらない」と余裕しゃくしゃくだ。(永原慎吾、深津響) 

 

 

 
 

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