( 279736 ) 2025/04/02 06:28:17 0 00 中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
元タレント・中居正広氏(52)の女性トラブルに端を発するフジテレビジョン(以下、フジテレビ)の問題。3月31日、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会による調査報告書が公開された。これを受けて東京・台場のフジテレビ・清水賢治社長が会見を開いた。
「394ページにわたる調査報告書には、役職員アンケートの結果や社内ハラスメント事案に関する報告など、かなり踏み込んだ内容が詳細に公開された、という印象です。
中居氏と被害女性・X子さんとのトラブルの経緯についても詳細に明かされ、第三者委員会は中居氏の行為を『性暴力』と認定。さらにフジテレビにおけるタレントと社員との会食をめぐる業務実態などから、このトラブルを『業務の延長線上におけるもの』であると結論づけ、フジテレビや業界全体の問題であると厳しく指摘しました」(全国紙社会部記者)
今回の報告書で改めて指摘されているのが、フジの社員が社内で行なった「経費精算」だ。
報告書では2021年冬、中居氏と被害女性X子さん、編成幹部A氏、さらに番組出演者である「タレント」やフジの女性社員3人などが出席した「スイートルームの会」の詳細などが記されていた。
「この会合は外資系ホテルのスイートルームで行われ、その客室代金や食費は合計38万1365円でした。報告書では編成幹部A氏が会計を行い、『番組のロケ等施設使用料』の名目でフジテレビに立替請求し、支払いを受けたことが明かされていました。清水社長はこの件について会見で『名目上は不適切な経費申請だったと判断しています』『返金を求めることも考え厳正に対処していく』などと説明しています」(同前)
さらに、2023年5月31日、X子さんと中居氏、編成幹部A氏ほか複数名が参加した「BBQの会」の後、中居氏とX子さん、A氏の3人ですし店に訪れたという。その飲食代はA氏が「番組企画打ち合わせのための接待飲食代」として、フジテレビの経費で精算を行なった。
「個室ではない普通の4人掛けテーブル席に3人で座り、1時間ほど飲食しながら歓談。A氏が経費として支払ったのは1万5235円だったとされます。
“プライベートな男女間のトラブルだったのではないか”という憶測を呼んでいましたが、こういった精算は、X子さんと中居氏が『業務上の関係で』会っていたことの証左にもなる。これらの状況なども踏まえ、X子さんが中居氏に呼び出された会合を、第三者委員会は『業務の延長線上にある』とみなしたということでしょう」(同前)
清水社長は会見でX子さんに謝罪し、「一連の問題で会社としての責任を痛感している。皆さまにご迷惑とご心配をおかけし、深くおわびする」と約5秒間、頭を下げた。フジは生まれ変われるのか。
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