( 280114 )  2025/04/04 03:26:45  
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日本維新の会の西田薫衆院議員は、昨年の岩屋毅外相と中国の王毅外相による修学旅行の相互受け入れ促進合意について問題視し、安全面を挙げて批判した。

阿部俊子文科相は特定の国の修学旅行を促進する立場ではないとし、修学旅行の安全確保は各学校の判断に委ねられていると答えた。

西田氏は、厳重な警備の必要な場所への修学旅行は問題があると指摘し、子供たちを利用して外交的な行為をしていると批判した。

(要約)

( 280116 )  2025/04/04 03:26:45  
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岩屋毅外相(春名中撮影) 

 

日本維新の会の西田薫衆院議員は2日の衆院文部科学委員会で、昨年12月の岩屋毅外相と中国の王毅外相による修学旅行の相互受け入れ促進合意を問題視した。理由に安全面などを挙げた。阿部俊子文科相は「文科省として特定の国の修学旅行を促す立場ではない」などと答弁した。 

 

■「警備が必要なところに修学旅行、問題だ」 

 

西田氏は、中国で日本人児童の死傷事件が相次いだことや、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の海域に中国当局の船が連日確認されていることを踏まえ「今この時期に修学旅行の相互受け入れ促進というのはどうなのか。安全確保もしっかりしていかないといけない。見直すべきだ」と述べた。 

 

阿部氏は「日本の個々の学校に対して中国への修学旅行の実施を求めるということではなく、中国への修学旅行を希望する学校に対し、政府として安全確保の面で可能な支援を行うという趣旨だ。修学旅行の訪問先の選定は各学校の判断に委ねられている」と答えた。 

 

これに対し西田氏は、岩屋氏の中国への修学旅行に関する国会答弁を挙げ、追及した。「岩屋氏は『行き先の観光地や高速鉄道の駅において、現地当局による厳重な警備が行われていたと承知している』と答弁している。厳重な警備をしなければいけない場所に修学旅行に行くのは本当に問題だ。そもそも、こうした答弁をさらっとしているところが、全く理解できない」と批判した。 

 

そのうえで「子供たちを利用してというか、子供たちを使って、中国に対して媚びへつらっているような思いがする。外務省や外相は外交のことを最優先に考える。文科省は子供たちのことを一番考えてほしい」と述べ、阿部氏に対し「『もう一回見直すべきだ』『慎重に考えるべきだ』と岩屋氏に言ってほしい」と訴えた。 

 

阿部氏は「どの場所に修学旅行に行くかというのは、各学校が決めることであり、私どもとしては、やはりしっかりと安全確保をしていくということが役割だ」と突っぱねた。(沢田大典) 

 

 

 
 

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