( 280424 )  2025/04/05 04:00:47  
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2025年4月4日、大阪・関西万博の会場で「テストラン」が行われ、参加者は様々な感想を述べた。

来場者総数は2820万人を見込んでおり、テストランには約9万人が参加する予定だった。

万博協会はパビリオンや店舗の運営を最終確認し、開幕に向けて準備を進めている。

一部のパビリオンが工事中であることもあり、参加者からは不満や期待外れの声も聞かれた。

万博は先端デジタル技術を活用しており、「超スマート会場」を目指しているが、参加者からはスマートフォンなどを使用する際の利便性やトイレの案内などに関する意見も挙がった。

(要約)

( 280426 )  2025/04/05 04:00:47  
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大阪・関西万博の「テストラン」で記念撮影をする参加者=大阪市此花区で2025年4月4日午前9時35分、大西岳彦撮影 

 

 2025年大阪・関西万博が13日に開幕するのを前に、万博を運営する「日本国際博覧会協会」(万博協会)は4日、会場となる大阪市此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」で実際に来場者を招いた「テストラン」(リハーサル)を始めた。参加者からは「期待外れ」「がんばって開幕までには仕上げて」など、さまざまな感想が聞かれた。 

 

 万博の会期は10月13日まで。国内外から2820万人の来場を見込んでいる。 

 

 テストランは6日までの3日間で、大阪府と大阪市が無料招待した一般の参加者4万人を含め、計約9万人が参加する予定だ。万博協会は今回のテストランで、パビリオンや店舗の運営などを最終確認する。 

 

 万博協会の高科淳副事務総長は4日、会場内で報道陣に「ついにここまで来たという気持ちだ。しっかり課題を洗い出し、本番までに万全の体制を組みたい」と語った。 

 

 万博協会によると、テストランに参加する海外パビリオンのうち、参加国が自前で建設する「タイプA」は、全47カ国のおよそ半数の23カ国(19館)にとどまる。開幕に向けて急ピッチで工事が進められている。 

 

 ただ、一部のパビリオンは工事が間に合っていない。テストランに招待された70代女性(大阪府河内長野市)は「パビリオンの多くが工事中だった。がんばって開幕までには仕上げてほしい」と話した。 

 

 妻(69)と2人で訪れた無職男性(71)=東京都多摩市=は、いくつかパビリオンを見たが期待外れだったという。「東京では万博が話題になっていない。無料なら良いが、お金を払ってまで2度目はない」 

 

 今回の万博は、先端デジタル技術でストレスを感じさせない「超スマート会場」を掲げている。その中で、40代の公務員の女性(大阪市阿倍野区)は注文を口にした。 

 

 「地図を見るにも、パビリオンに入るにも、そのために全てスマートフォンが必要。トイレの場所も分かりにくく、案内板をもう少し増やしてほしい」 

 

 元万博協会整備局長で、大屋根「リング」の基本設計に携わった阿部正和さん(62)=大阪市住吉区=は夫婦で参加した。 

 

 「バリアフリーについて障害者団体の方と膝詰めで話し、たくさん怒られた思い出もある。当時は大変だったが、形になってうれしい。万博への批判的な意見も多いが、百聞は一見にしかず。多くの人に足を運んでほしい」【岡崎英遠、藤河匠】 

 

 

 
 

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