( 280806 ) 2025/04/06 06:38:50 0 00 米首都ワシントンの連邦準備制度理事会(FRB)本部=2022年1月22日、中井正裕撮影
トランプ米大統領は4日、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に対し、利下げするよう求めた。自らが運営する交流サイト(SNS)に投稿した。大規模な関税引き上げの表明で世界的に株価が急落していることに、焦りを募らせている可能性がある。
トランプ氏はSNSで「パウエル議長が金利を引き下げる絶好のタイミングだ。彼はいつも『遅れる』が、今ならそのイメージを速やかに変えることができるだろう」と投稿。「インフレ率は低下し、雇用は増えている。金利を下げろ。そして、政治的振る舞いはやめろ!」と加えた。
パウエル氏は2021年に物価高(インフレ)が加速している局面で「一時的な現象」とみなして利上げを見送り、この判断の「遅れ」が、インフレ悪化の原因になったとの指摘がある。
2月の米インフレ率は2・8%で、直近で最も低かったバイデン前政権下の24年9月(2・4%)に比べ高い。一方、3月の就業者数は前月比22万8000人増で市場予想を上回っていた。【ワシントン大久保渉】
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