( 280964 )  2025/04/07 04:35:39  
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女性問題を巡る騒動で失職した岸和田市の前市長に代わる選挙が行われ、新人の佐野英利氏が初当選した。

永野耕平氏は落選し、「市民の選択で、しっかり受け止めたい」とコメントした。

市議会の支持を受けた佐野氏は市政改革を訴え、自民・公明・共産など21人の市議が支援した。

永野氏は道半ばとして再選阻止に挑戦し、NHKから国民を守る党の党首は永野氏支援を表明。

永野氏は女性問題で和解金を支払い失職した経緯がある。

(要約)

( 280966 )  2025/04/07 04:35:39  
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佐野英利氏 

 

 女性問題を巡り大阪府岸和田市の市議会から2度の不信任決議を受けた市長の失職に伴う出直し市長選が6日、投開票された。無所属新人で郵便局長の佐野英利氏(45)が初当選した。失職した前市長の永野耕平氏(46)は、女性問題が響いて落選した。落選の知らせが入ると永野氏は「市民の選択で、しっかり受け止めたい」と述べた。 

 

 市長選には4人が立候補し、佐野氏は「市民の市政への信頼を取り戻す」「市は混乱し、市民生活に悪影響を及ぼしている。誠実で透明性のある市政を実現する」と訴え、永野氏に対する批判票を取り込んだ。 

 

 永野氏と対立していた市議会は、定数24のうち、自民と公明、共産などの市議計21人が党派を超えて佐野氏を支援した。 

 

 一方、永野氏は「自分の不始末によって世間をお騒がせして選挙になり、申し訳なかった」と釈明したうえで「市政改革は道半ば」と立候補した。選挙戦で行財政改革の推進など2期7年の実績を訴えた。 

 

 立候補を表明していた政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)は「永野氏を応援する」として立候補しなかった。永野氏がかつて所属していた大阪維新の会は候補者を擁立できず、自主投票だった。その中で、永野氏は票を伸ばせなかった。 

 

 女性問題を巡っては、永野氏は不適切な関係にあった女性から損害賠償訴訟を起こされ、謝罪して解決金500万円を支払うことで、2024年11月に和解した。市議会の2度目の不信任決議が25年2月、採決に参加した議員23人全員の賛成で可決され、永野氏は市長を自動的に失職した。【中村宰和、長岡健太郎】 

 

 

 
 

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